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2007 年度 実績報告書

ラット口腔扁平上皮癌においてjunBにより転写が活性化される遺伝子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 17791342
研究機関鹿児島大学

研究代表者

平山 喜一  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (50343364)

キーワードjunB / AP-1 / 舌癌 / ラット / クロマチン免疫沈降法(ChIP) / TSCC1 / 細胞株 / 4NQO
研究概要

われわれは、発癌剤4NQOにより誘発されるラット古癌の発生に関連する5つの遺伝子座をQTL解析によりラットゲノム上にマッピングしている。その中で最も関連度の高い遺伝子座TSCC1における舌癌関連遺伝子の候補としてjunB遺伝子を見出した。
junBはjun遺伝子ファミリーに属し、転写因子AP-1の構成要素であるJunB蛋白をコードしており、様々な癌で発現が亢進していることが示されている。
そこで本研究は、クロマチン免疫沈降法を用いてJunB蛋白と共沈するDNA断片を解析してJunBの新規の転写ターゲット遺伝子を同定することを目的とする。
クロマチン免疫沈降法は実験条件が大きく結果に影響するため、試薬の検討をはじめとして至適条件の検討を繰り返してきた。4NQO誘発ラット舌癌細胞株を使い抗JunB抗体を用いてクロマチン免疫沈降を行い、JunB蛋白と親和性のあると予測される1000個以上のDAN断片を回収した。現在、順次DNA断片の塩基配列の決定作業を行いつつ、その配列をもとにラットゲノムデータベースで遺伝子の検索を行っているが、遺伝子にヒットしていない。その理由の1つとして、ラットゲノムデータベース上にマップされる既知の遺伝子数がヒトなどのゲノムデータベースに比べて少ないことに由来すると思われる。
今後解析数を増やすことによって、既知の遺伝子で、これまでJunBの転写ターゲット遺伝子として知られていなかった新たなJunBの転写ターゲットとしての既知遺伝子がヒットしてくるものと思われる。本来の目的であるJunBの新規転写ターゲット遺伝子の検索についても、DNAサンプルの解析数を最大限に増やし、ESTデータベースの利用により検索可能であると考えられる。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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