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2005 年度 実績報告書

実験的咬合干渉がc-fos mRNA発現に及ぼすラット脳内ストレス応答

研究課題

研究課題/領域番号 17791403
研究機関岩手医科大学

研究代表者

小林 琢也  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (50382635)

キーワードストレス / 実験的咬合干渉 / 脳 / c-fos mRNA / in situ hybridization
研究概要

咬合とストレスとの関連を明らかにすることを目的とし、以下の実験を行っている.
平成17年度における実験は,生後11週齢の雄性Wistarラット108匹を用いた.実験群および実験条件は,右側上顎大臼歯部に高さ1.0mmの干渉を付与した干渉群(n=6×9)と対照群(n=6×9)とした.観察は,干渉付与後1,2,5,7,9日目と14日目に干渉を除去し、除去後2,5,7日目に行った.分子組織学的観察としてin situ hybridization法を用い,入力系の扁桃体,梨状葉皮質,海馬,帯状回皮質および出力系の視床下部室傍核,青斑核,大縫線核,中心灰白質の8部位で脳内c-fos mRNA陽性細胞数を計測した.
その結果,入力系の海馬では干渉装着後1日目(56個/76,928,26μm)に応答を示し9日目(40個/76,928,26μm)まで一定の発現を認めた。14日目(57個/76,928,26μm)の干渉除去後でも変化はなかったが,その後に発現は有意に減少を認め20日目には(6個/76,928,26μm)と対照群と同等値まで減少した.他の入力系の部位でも海馬と同様の応答が認められた.また,出力系の視床下部室傍核では,干渉装着後1日目(100個/76,928,26μm)に応答を示したが,それ以後,9日目(46個/76,928,26μm)まで有意に減少した.14日目(64個/76,928,26μm)の干渉除去後で9日目より有意に増加したが,その後に発現は有意に減少を認め20日目には(6個/76,928,26μm)と対照群と同等値まで減少した.
このことから,実験的咬合干渉の付与は、脳内においてストレスとして認知応答されおり,そのストレス応答は干渉除去まで続くが,干渉除去後は徐々にストレス応答は消失したことから、口腔内の咬合干渉はストレッサーとなることが示唆された

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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