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2005 年度 実績報告書

根管処置歯の歯根部象牙質に対するコンポジットレジンの接着性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17791421
研究機関鶴見大学

研究代表者

橋本 興  鶴見大学, 歯学部, 助手 (50367299)

研究概要

本研究では,2ステップデュアルキュア型接着システムにおける微小引張接着試験により,照射深度の違いにおける歯質とデュアルキュア型支台築造用コンポジットレジンの接着力の違いを測定した.
試料の製作にはヒト抜去単根歯を使用し,実際の臨床に沿った形で実験を行った.使用した2ステップデュアルキュア型接着システムは,EDプライマーII(クラレメディカル),フォトボンド(クラレメディカル)で,支台築造用コンポジットレジンにはDCコアオートミックス(クラレメディカル)を使用した.照射深度浅部(深度2〜4mm),深部(深度6〜8mm)の2条件についてn=4とした.抜去歯を解剖学的歯頸線から2mm上部で切断し,ピーソーリーマー6号を用いて深さ10mmのポスト孔形成後,メーカー指示に従い支台築造用コンポジットレジンを用いてポスト孔内に接着した.1時間放置後,37℃水中に24時間浸漬した後Accutom-5(Strues社製)を使用して角柱形態に切断し,接着界面部をスーパーファインのダイヤモンドバーを用いてダンベル状に形態修正した試料を製作した.測定には万能試験機(オートグラフAGS-500ND,島津製作所)を用いクロスヘッドスピード1.0mm/minにて微小引張強さを測定した.
得られた微小引張強さの平均値と標準偏差は,浅部16.3N(S.D.2.83),深部9.4N(S.D.3.31)であった.統計解析はSPSS for windowsを用いてt検定を行った.その結果,照射深度浅部が深部と比較して有意に高い値を示した.しかし試料数の不足により等分散性が得られず,さらに検討が必要と思われた.来年度は,1ステップデュアルキュア型接着システム,光重合型接着システムを用いて,引き続き微小引張強さの測定を行い,また,破壊様相の観察を行う予定である.

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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