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2005 年度 実績報告書

骨形成における血管内皮増殖因子(VEGF)誘導機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17791447
研究機関岐阜大学

研究代表者

畠山 大二郎  岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (60377653)

キーワード骨形成 / 血管内皮増殖因子
研究概要

TGF-βやBMPは、共に骨基質中に多く含まれるサイトカインであるが、これまでの研究で、MC3T3-E1細胞において、この両者は、MAPキナーゼの活性化を介して、VEGFを産生していることが明らかになっている。一方、これらのサイトカインは、MAPキナーゼを介する経路以外にPhosphatidylinositol3(PI3)キナーゼを介する経路やSmadを介する経路など様々な情報伝達経路が認められており、VEGFの産生に関与していると考えられる。
そこで今回、ヒト正常骨芽細胞を用いて、BMPによるVEGF誘導におけるMAPキナーゼを中心とした情報伝達経路の関与の有無や、他の情報伝達経路間の相互作用(クロストーク)を明らかにすることを目的として研究を行なっている。
その結果、ヒト正常骨芽細胞(NHOst)やヒト骨芽細胞様細胞(Saso-2)において、BMP-4が0〜100ng/mlの濃度において用量依存性に、また0〜48時間のtime courseにおいて時間依存性にVEGFを誘導していることを確認した。
さらにヒト歯髄由来のDPSCs(Dental Pulp Stem cells)より分化誘導した骨芽細胞/象牙芽細胞様細胞を用いてVEGF誘導を解析した結果、分化誘導時より多量のVEGFを産生していることが確認された。
現在、これらの細胞において、VEGF誘導における細胞内情報伝達経路についてSmad抗体を導入した細胞を用いて情報伝達経路における相互作用をELISA、western blottingにて、また、VEGFmRNAの発現についてPCR法にて解析中である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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