• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

ヒト骨形成因子遺伝子導入による軟骨、骨誘導

研究課題

研究課題/領域番号 17791453
研究機関京都大学

研究代表者

大久保 康則  京都大学, 医学研究科, 助手 (50378618)

キーワード骨形成因子 / ベクター / 骨形成 / 軟骨形成 / 3次元培養法
研究概要

間葉系幹細胞は脂肪細胞、筋芽細胞、軟骨細胞、骨芽細胞に分化するといわれている。われわれは骨形成因子(BMP-2)による間葉系細胞から軟骨組織への誘導能を検討した。
今回、われわれは2種類の間葉系細胞(C2C12,C3H10T1/2)を用いた。それぞれの細胞をBMP-2発現アデノウイルスベクターによって感染後、2種類の3次元培養法(micromass culture, pellet culture)によって培養を行った。C2C12を用いた系では骨芽細胞の分化マーカーの1つといわれているアルカリホスファターゼ活性は上昇するものの、軟骨細胞には組織学的、生化学的に誘導されなかった。一方でC3H10T1/2を用いた系では軟骨細胞に組織学的生化学的に誘導された。ついでわれわれは軟骨細胞のterminal differentiationおよび肥大化におけるタイロキシンと成長ホルモンの有用性を検討した。タイロキシンで処理すると肥大軟骨細胞のマーカーの1つと考えられているX型コラーゲンやアルカリホスファターゼ活性の上昇を認め、また組織学的にも軟骨細胞の肥大化を認めた。ところが成長ホルモンで処理した群ではこのような所見は認めなかった。本研究において、BMP-2とタイロキシンは間葉系細胞の軟骨細胞への誘導および肥大化には極めて重要であることが示唆された。また、BMP 2発現プラスミドベクターを用いたところ、2種類の間葉系細胞は投与後一週間で骨芽細胞の分化マーカーであるアルカリホスファターゼ活性およびオステオカルシンの上昇を認めた。このようにプラスミドベクターを用いた系においても骨誘導能が認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Accelerators of Osteogenesis by Recombinant Human Bone Morphogenetic Protein-22007

    • 著者名/発表者名
      Y.Okubo, K.Kusumoto, K.Bessho
    • 雑誌名

      Drug target insights 1

      ページ: 55-60

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi