研究概要 |
(1)唾液腺腫瘍におけるCENP-Fの発現と臨床病理学的指標や転移および予後との関わりについて検討した.悪性唾液腺腫瘍におけるCENP-Fの発現レベルは,正常顎下腺や良性唾液腺腫瘍に比較して高いことが判明した。悪性唾液腺腫瘍におけるCENP-Fの発現レベルと病期分類との間には相関関係が認められた。さらに,唾液腺腫瘍においてCENP-Fの発現と腫瘍の増殖能との間に有意な相関関係が認められた。以上の研究結果は,論文として2005年のOral oncologyに掲載された。 (2)唾液腺腫瘍におけるBUB1の発現と臨床病理学的指標や転移および予後との関わりについて検討した.悪性唾液腺腫瘍におけるBUB1の発現レベルは,正常顎下腺や良性唾液腺腫瘍に比較して高いことが判明した。悪性唾液腺腫瘍におけるBUB1の発現レベルと病期分類との間に有意な相関関係が認められた。さらに,唾液腺腫瘍においてBUB1の発現と腫瘍の増殖能との間に有意な相関関係が認められた。以上の研究結果は,論文として2006年のOncology Reportsに掲載された。 (3)口腔扁平上皮癌におけるCENP-Hの発現と臨床病理学的指標や転移および予後との関わりについて検討した.口腔扁平上皮癌におけるにおけるCENP-Hの発現レベルは,正常歯肉上皮や上皮異形成症に比較して高いことが判明した。さらに,口腔扁平上皮癌においてCENP-Hの発現と腫瘍の増殖能と間に有意な相関関係が認められた。
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