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2006 年度 実績報告書

新規p53ターゲットを用いた口腔癌分子標的治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17791476
研究機関長崎大学

研究代表者

柳本 惣市  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10315260)

キーワードp53 / p53R2 / 口腔癌 / RNAi / β-catenin / 浸潤
研究概要

癌抑制遺伝子p53によって発現誘導される新規p53ターゲットであるp53R2は.DNAダメージ後のDNA修復および合成に重要な役割を果たしている。これまでにもわれわれは,p53R2発現が口腔癌所属リンパ節転移の予測因子となることを報告してきた。しかし,p53R2発現と癌細胞浸潤あるいは転移の関係についてのメカニズムは不明である.そこで代表研究者は,p53R2発現と癌細胞浸潤の関係について検討を行った。
口腔癌細胞SCC25,SAS,OSC20,HSC-2,HSC-3,HSC-4,Ca9-22および乳癌細胞MCF7を用いて,p53R2発現をRT-PCRおよびWestern blotで解析した。癌細胞浸潤能について,Matrigel invasion assayで評価した。またp53R2発現抑制についてはRNAi法を用いた。さらに,細胞蛋白質を分画し,β-cateninの発現を検索した。
p53R2発現レベルおよび浸潤能は,p53変異とは無関係であっが,p53R2発現と浸潤能との間に相関性がみられた(p<0.05)。RNAiによるp53R2発現抑制により,浸潤能は有意に低下し(p<α01),β-cateninの核内移行が抑制された。
これらの結果から,p53R2発現は癌細胞浸潤に関与していることが示唆された。またp53R2はβ-catenin経路を介して癌細胞浸潤を促進している可能性が考えらた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Clinicopathologic significance of EpCAM expression in squamous cell carcinoma of the tongue and its possibility as a potential target for tongue cancer gene therapy2007

    • 著者名/発表者名
      柳本惣市
    • 雑誌名

      Oral Oncology (印刷中)

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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