研究概要 |
平成17年度は、幼若期の母子分離によるストレス反応への影響を検討するために以下の予備実験を行った。 1.測定システムの確立 (1)カテコールアミン測定システムの確立 (2)コルチコステロン測定システムの確立 2.母子分離群ラットの作製と体重測定 (1)母子分離ラットの作製 母子分離群は、分離を行った時期(初期:生後1-6日,後期:生後16-21日)と分離時間(12時間:6-18時、3時間:6-9時)により、初期分離12時間群(MD12E)、初期分離3時間群(MD3E)、後期分離12時間群(MD12L)、後期分離3時間群(MD3L)の4群に分類した。 (2)体重測定 母子分離の成長発育への影響を調べるために、生後直後から生後60日まで体重測定を行った。 【結果および考察】 対照群と比較して、母子分離後MD3L群が生後35日目で、MD12L群が生後56日目で有意差がなくなったのに対し、MD12E群とMD3E群は実験期間中、有意差が存在した。母子分離を行うことにより、仔ラットの成長が抑制されることが推察された。 平成18年度は、実験群にimmobilization stressを与え、経時的に採血を行い、血中カテコールアミンおよび血中コルチコステロンの測定を行う予定である。
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