平成17年度は、研究実施計画書の研究目的通り下顎頭軟骨と長管骨成長および関節軟骨における遺伝子発現に著しい差異のある遺伝子の探索を探索領域を広めさらに進めることを目標に下記の研究を行いました。生後1週齢SD系ラットを用い、下顎頭軟骨および大腿骨関節軟骨および成長軟骨を取り出し凍結切片を製作する。次いで、製作した凍結切片から我々が報告した方法に従い硬組織Laser Microdissection法により下顎頭軟骨と長管骨成長軟骨および関節軟骨を選択的に採取しtotal RNAを抽出する。次いで、Super SMART PCR cDNA Synthesis Kit(Clontech)にてcDNA probeを増幅したのち蛍光ディファレンシャルディスプレー法(FDD)にて両者の発現比較を行った。 その結果、下顎頭軟骨および大腿骨関節軟骨および成長軟骨において著しい発現差異のある遺伝子を約20個、電気泳動によって確認が出来ました。 平成18年度は、それら遺伝子の同定およびクローニングを行い機能解析を行う予定であります。
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