[fMRIによる研究] 嚥下運動に関連した視覚聴覚刺激を提示した時の脳野の賦活をfMRIを用いて検討した。これにより嚥下運動に関連した聴覚刺激、視覚刺激、及び視聴覚刺激によっても嚥下運動のプログラムから実行に関与するといわれる脳領域が賦活することが証明された。この研究成果は15th International Dysphagia Research Society(カナダ)にて発表し、現在論文投稿中である [脳磁図による研究] 東京歯科大学・口腔科学センターの脳磁図を用いて健常者に嚥下運動に関連した視覚・聴覚刺激を行なったときの脳皮質活動を検討した。これにより嚥下運動に関連した聴覚刺激、視覚刺激を行なった時の脳賦活領域(前年度fMRIで賦活が証明された部位)の時間経過が証明された。この研究成果は16th International Dysphagia Research Society(アメリカ)にて発表し、現在論文投稿中である [介護老人保健施設における介入研究] 脳卒中後遺症の摂食・嚥下障害患者に対し、fMRIと脳磁図においてその有用性が証明された嚥下運動に関連した視覚・聴覚刺激を用いてバイオフィードバック療法を行なった。結果、嚥下誘発時間の有意な短縮が認められ、このバイオフィードバック療法の有用性が示唆された。
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