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2005 年度 実績報告書

救命救急センターで突然死を体験する家族の悲嘆プロセスと看護師の悲嘆援助

研究課題

研究課題/領域番号 17791633
研究機関神奈川県立保健福祉大学

研究代表者

原田 竜三  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部看護学科, 助手 (20363848)

キーワード突然死 / 悲嘆 / 悲嘆援助 / 救命救急センター
研究概要

本年度は、救命救急センターで突然死を体験した家族の約6ヶ月後以降の生活について明らかにすることを目的に研究を計画し、実施した。
1.本研究は、著者が以前実施した救命救急センターで突然死を体験した家族の約6ヶ月までの悲嘆プロセスの継続研究になるため、今回の研究を実施する前段階として、質的データの分析方法について再度検討し、グランデッドセオリーアプローチの手法で分析を実施した。
その結果、救命救急センターで突然死を体験した家族の悲嘆プロセスとして、"突然の引き裂かれ""断ち切れない親密さ""向き合えない現実"の3つの位相が明らかにされた。そして、これら3つの位相の移行には、仏教的な儀礼と周囲の人々の支援があり、約6ヶ月間では故人のいない新たな生活には適応できないつらい状況があるという結果が新たに導き出された。
2.1の分析結果から、約6ヵ月後以降遺族がどのような体験をしているのかを明らかにすることを目的とした。その結果、本研究に参加をしてくれた遺族は6名中2名であった。研究に協力ができない理由としては、生活が忙しい、もう3年も経っているという理由であった。さらに、遺族は、故人のいない新たな生活を日々送っており、身体的、精神的症状は出現しておらず、精神的な援助も必要ではないと話された。また、面接調査が実施できた2遺族においても、身体的、精神的症状は出現しておらず、仏教的な儀礼を重んじながら新たな生活を送っていた。本研究を研究結果としてまとめるには、人数的な問題、対象者が突然死ではあっても脳死が含まれていたり、遺族と故人との関係が異なっているなどの理由から限界があると考えられた。そのため、さらに対象を限定し、家族ダイナミクスも含めた研究を行うことが今後の課題となった。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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