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2005 年度 実績報告書

胃がん術後患者の退院後の食事への取り組みを支援する看護援助

研究課題

研究課題/領域番号 17791640
研究機関大阪府立大学

研究代表者

小関 真紀  大阪府立大学, 看護学部, 助手 (50321120)

キーワード胃がん / 手術 / 看護
研究概要

平成17年7月に研究計画書を本学看護学部倫理審査委員会にて承認後、8月に研究協力を依頼する病院の倫理審査を受け承認された。17年9月よりデータ収集を開始した。
【結果】対象は2名で、男性60歳代(対象A)、女性50歳代(対象B)。いずれも胃全摘術後。対象Aは、援助前面接を手術後89日目、援助を103日目、援助後面接を113日目に行った。対象Bは、それぞれ手術後91日目、103日目、113日目に行った。<援助前面接の結果>対象Aは、食後の腹痛、食事量の減少、食欲があるが食べられないジレンマを述べ、対象Bは、朝方の胸やけ、食欲がないこと、食事の不規則を述べた。対象Aはカメラ操作ミスで写真撮影ができず、食事記録のみを回収し、対象Bからは両方を回収した。<援助内容>初回面接の内容に合わせてパンフレットを作成し、対象Aには、主に腹痛の理由と時間をかけて食べることについて、対象Bには、主に胸やけの理由と背を高くして就寝することなどを説明した。パンフレットには1日の栄養摂取量のグラフを添付した。<援助後面接の結果>対象Aは、食事時間や内容を改めて意識し、食後の腹痛がほとんど消失した。また自ら食事記録を継続し、振り返りを続けていた。対象Bは、背を高くすることにより朝の胸やけが改善した。退院1ヶ月後に現れた症状であり、症状の理由や対処法を知らなかったので、今回の援助はたいへん役立ったと述べた。改善点として、時期は少し早いほうがいい、栄養摂取量についてはあまり参考にならないと述べた。
【考察】対象者2名は、研究参加について、症状への対処法を知ったこと、食事を見直すよい機会になったという点で、援助が役に立ったと述べていた。今後は、対象者数を増やすこと、援助の時期の検討、援助内容の精錬が必要である。現在、研究方法を一部修正し、平成18年3月よりデータ収集を再開し、現在3例目の承諾を得て、データ収集中である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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