研究概要 |
本研究課題の初年度にあたる平成17年度の研究経過と実績は以下のとおりである。 1)離島を含む沖縄県内の全95病院から層化抽出法により抽出した29施設に勤務する全臨床看護師4,856人を対象とした継続教育に関するアンケート調査のデータ入力作業と解析を行った。3844人から回答が得られ、そのうち有効回答3692人(回収率76.0%)を解析対象者とした。性別内訳は女性88.8%、男性11.2%であり、年齢構成別内訳は20歳代29.9%、30歳代34.3%、40歳代25.9%、50歳以上10.1%であった。臨床経験年数別では1〜3年が15.5%、4〜9年28.8%、10〜19年29.8%、20年以上26.0%であった。最近12ヶ月間の院内・院外研修への参加状況では、院内研修に参加「有」は70.7%、院外研修では参加「有」が57.3%であった。研修の情報源では「職場に配布されている研修・学会案内」が80.1%と最も多く、次いで「看護協会からの配布資料」35.2%、「同僚からの口コミ」15.1%であった。「最近12ヶ月間に研修会や学会など計画どおりに参加できましたか」との質問に「よく参加できた」と回答した者は7.2%、「ある程度参加できた」37.6%、「参加できなかった」55.2%であった。「ある程度参加できた」「参加できなかった」と回答した者の内、参加できなかった理由として「仕事が忙しく時間がとれなかった」が50.4%と最も多く、次いで「自分の学びたいことにぴったりしたテーマがなかった」29.6%、「家事や育児などのために時間がとれなかった」26.0%、「費用がかかりすぎる」25.5%であった。 2)施設見学研修:(1)北里大学病院、(2)榊原記念病院、(3)名古屋大学医学部附属病院、(4)愛知県がんセンター中央病院、(7)愛知県看護協会における見学研修に参加し、本研究の次年度に実施予定のアクションリサーチによる効果的、効率的な継続教育プログラム開発に有益な情報収集を行い、ネットワークの構築が図られた。 3)学会参加による情報収集:日本看護教育学学会参加
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