研究課題
1.この1年の経過これまでの食生活に関する質的データについて論文投稿を行い、次号の日本地域看護学会誌に掲載予定である。在日日系ブラジル人(以下日系人)は、生育過程の中で、移民1世世代の日本食文化を受け継いでいるが、日本で生活するためには、現代の日本の食文化に再適応しなければならない状況が浮かび上がった。また、以前行った血液データの分析を進める中で、日系人労働者は日本人労働者と比較して血圧やBMIが高い傾向にある一方で、30歳未満の女性では総コレステロール、HDLコレステロール値が低いことが明らかとなった。この結果については現在、英文雑誌への投稿を準備中である。このように、日系人は血圧やBMIが日本人と比して高く、女性では総コレステロール等が低い背景には、(1)日系人が持つ一世世代の日本食文化の影響、(2)ブラジル食文化の影響、(3)日本での労働条件による食生活への影響、等が複雑に絡み合っており、これらの関係性を明らかにすることが重要である。2.今年度の予定日系人の食生活状況を分析するためには、厳密な食事調査を行うことが必要である。現在日系人を対象とする食事調査表は開発されていないため、その基礎資料とするため24時間思い出し法を実施する。また、食事内容の選択理由を把握するため、聞きとり時に面接調査をあわせて行う。H18 4-6月:調査対象への調査依頼を行う。7-9月:24hr思い出し法、面接調査H19 10-1月:分析2-3月:報告書の作成
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日本地域看護学会誌 8(2)(未定)
産業衛生学雑誌 47
ページ: 834
ICN 23^<rd> Quadrennial Congress 2005 (Taipei, Taiwan) (CD-ROM)