研究課題
研究計画の最終年度にあたって、これまで収集・分析してきた資料から総括的に何が言えるのかを討議し、成果発表の場を持つことに留意した。研究体制としては、昨年度同様に、研究代表者と研究分担者(外国人特別研究員)が受け入れ先の京都大学人文科学研究所附属現代中国研究センターにおいて、定期的にミーティングを持ち、研究代表者の主宰する共同研究班「毛沢東に関する人文学的研究」の研究成果のとりまとめに合わせて、本研究の成果を論文化し、令和2年2月末に刊行された同研究班の報告論文集に、単著「政治家・芸術家―1940年代の延安における全体主義芸術の確立」と題して発表した。さらに本研究計画の成果をより広く発信するために、令和2年7月に日本で予定されている世界的なアジア研究の学会であるAAS in Asia においても、英語による学会報告を行って、本研究の成果をアピールする予定である(ただし、新型コロナウィルスの拡大により、同学会の開催は危ぶまれている)。他方、研究代表者の石川は、中国の政治とそのイメージ戦略に焦点を合わせて分析した結果をまとめた単著『赤い星は如何にして昇ったか』の中国語版刊行に向けて努力してきたが、幸いに、香港中文大学出版社が刊行を引き受けてくれたため、令和2年3月にその刊行を見ることができた。実質2年という短い時間の中で行われた研究としては、非常に高水準かつ中身の豊富な研究活動ではなかったかと自負している。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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石川禎浩編『毛沢東に関する人文学的研究』
巻: 京都大学人文科学研究所 ページ: 91-127
Afterlives of Chinese Communism,
巻: Verso Press, ANU Press, ページ: 114-118
『東方学報』〔京都〕
巻: 94 ページ: 241-260
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~rcmcc/maozedong-paper.html