研究課題/領域番号 |
17F17365
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
党 超鋲 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (30401227)
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研究分担者 |
SONG MENGJIE 東京大学, 新領域創成科学研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2017-11-10 – 2020-03-31
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キーワード | 着霜 / 除霜 / 白色干渉計 |
研究実績の概要 |
本研究は、低温熱交換器表面での着霜メカニズムの解明、着霜プロセスの予測及び効率的に除霜できる伝熱面の開発を行う。具体的に、白色干渉3D変位計を用いて、伝熱面の表面形状、温度、湿度条件における霜形状の高精度な“瞬間3D”計測を行い、霜層の形態、厚さ、密度そして熱伝導率などの基本特性の経時変化を解析し、その結果に基づき、霜層の成長速度、成長過程における密度の空間分布の高精度なモデリングを行う予定である。 H29年度は、まずヒートポンプにおける着霜現象を理解するため、実運転状態での着霜過程における蒸発器の構造、表面特性、運転条件の影響を実験的に調べた上、着霜過程を計測、評価する手法及び霜生成、成長に関わる物理モデルの文献調査と整理を行った。 また、着霜過程を実験的に計測するための実験装置の設計、製作を行った。液体窒素とヒーターを用いて銅基板の温度をコントロールし、その上での着霜過程の高速度カメラによる可視化観察を行った。更に、白色干渉3D変位計による計測原理と計測精度の確認を行った。現在、製作した恒温プレート上の霜生成過程の白色干渉3D変位計を用いた計測を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験装置の設計、製作が予定通り完了し、計測の準備が整えた。また、計測装置の精度確認を行った。今実験手法の検証とデータ整理方法を整理を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
実験計測の開始とモデル構築を行う。霜層の成長速度、成長過程における密度の空間分布のモデルを構築する。更に、伝熱面の表面改質加工と評価を行い、伝熱面の形状、表面濡れ性により霜層生成過程の可視化、実験計測およびモデリングを行う予定。
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