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2018 年度 実績報告書

副腎不全に併発する低ナトリウム血症の病態:中枢性メカニズムの解明と治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17F17423
研究機関東北大学

研究代表者

井樋 慶一  東北大学, 情報科学研究科, 教授 (60232427)

研究分担者 TALUKDER ASHRAF  東北大学, 情報科学研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2017-11-10 – 2020-03-31
キーワードコルチゾール / 血清浸透圧 / 尿浸透圧 / ACTH
研究実績の概要

副腎不全の患者でしばしば認められる著しい低ナトリウム血症の病態解明と治療法の開発を目指し本研究に着手した.げっ歯類の代表的糖質コルチコイドであるコルチコステロン(B)欠乏状態で水利尿障害が惹起されることがラットで報告されているが,本研究ではラット視床下部室傍核(PVH)のCRFニューロンでB欠乏によりAVP発現が増加することを確認した.
そこで次に,水利尿不全はCRFと共存する小細胞のAVP発現と相関し,下垂体後葉に投射する大細胞のAVP発現とは相関しないことを検証するため,3群のラットを用いて実験を行い定量を試みた.第1群はsham ADX群,第2群はADX+アルドステロン補充群,第3群はADX+コルチコステロンおよびアルドステロン補充群である.二重免疫組織化学によりPVHのCRF発現ニューロンにおけるcopetinの共発現率を検討し,現在データの解析中である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

二重免疫蛍光法の条件を決めるための予備実験に予想外の時間を要したため,解析が遅れたが,現在定量を行っておりまもなく結果が出る予定である.

今後の研究の推進方策

二重免疫組織化学によりPVHのCRF発現ニューロンにおけるcopetinの共発現率を検討し,現在データの解析中である.この解析を速やかに行い,水利尿不全はCRFと共存する小細胞のAVP発現と相関し,下垂体後葉に投射する大細胞のAVP発現とは相関しないことを検証する予定である.次に,半定量的in situ hybridization法を用い,CRFニューロンに発現するAVP mRNA量の定量を行う.両者の実験結果を総合し,仮説の検証を完成させる.マウスの実験も並行して行い,所期の目的を達成する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Female-biased sexual dimorphism of corticotropin-releasing factor neurons inthe bed nucleus of the stria terminalis2019

    • 著者名/発表者名
      Uchida K, Otsuka H, Morishita M, Tsukahara S, Sato T, Sakimura K, Itoi K
    • 雑誌名

      Biology of Sex Differences

      巻: 10:6 ページ: 1-11

    • DOI

      10.1186/s13293-019-0224-z

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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