研究実績の概要 |
本研究では、労働者の意識に焦点を当てて、中国、日本を中心に東アジアにおける労働運動の特徴を分析し、停滞要因を探究した。2年目にあたる本年度は、外国人特別研究員のJake Lin氏の任期が約半年(2019年4月1日から8月19日)しかないため、成果の完成と社会的還元に専念した。 まずLin氏は、前年度3月末にPalgrave Macmillan社に提出した英文単著について、編集部経由で詳細な査読を受けた。この査読者の指摘に対応して、修正を繰り返した結果、2019年8月に刊行することができた。 この作業と並行して、6月にシカゴで開催された国際シンポジウム Global Studies Association of North America の第18回年次大会に出席し、"Political Compromise or Complicity: The Psyce of Resistance from the Chineses Sweatshop of the World”と題する報告を行った。 また昨年度から執筆していた投稿論文"Precarity, Cognitive (Non)Resistance, and the New Conservative Chinese Workers"は、7月9日に英文の国際学術雑誌 The Journal of Contemporary Asia 第49巻第4号に掲載された。
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