研究課題/領域番号 |
17F17801
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研究機関 | 国際日本文化研究センター |
研究代表者 |
稲賀 繁美 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40203195)
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研究分担者 |
LALY CECILE 国際日本文化研究センター, 研究部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2017-11-10 – 2020-03-31
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キーワード | 凧 / 博物館 / 芸術化 artification / 国家遺産化 patrimonialisation / コレクション / 祭 |
研究実績の概要 |
1.公的機関や補助金を受けて活動を行っている機関の和凧に関する活動を明らかにするため、博物館・区役所等の公的機関の関係者や、「日本の凧の会」支部のメンバーに、インタビューおよび資料調査を行った。調査対象機関とインタビュー対象者は次のとおり:王子稲荷神社と装束稲荷神社の凧市(参拝者と凧市の火伏凧の制作者:小野隆史・小野孝巳)、東京の凧の博物館-たいめいけん(館長:茂出木雅章)、「日本の凧の会の会報」の編集者:伊地知英信、アマチュア製作者:室岡克孝、コレクター:木村薫、凧八(後藤光)、遠州横須賀凧巴会(石川昇)、伊藤さん家の凧工房(伊藤安男・伊藤皋希)、やなせ提灯店(柳瀬重三郎)、KITE HOUSEまごじ(竹内義博)、小浦凧店(小浦侑次)、白根の和凧コレクター:巻口厚志、白根のアマチュア製作者:遠藤裕己 2.資料調査に並行して、本計画の成果となる本の図版のために、プロの写真家の清真美(キヨシ・マミ)氏とともに凧の撮影等を行った。 3.2018年12月20-21日にパリの国立美術史研究所(INHA)で実施する国際シンポジウム「和凧遊戯と美術とのはざまで」の準備として、会場の予約、スピーカーの招待、発表公募、提案された発表の選択、共催者(パリ-京都60周年、CREOPS、日文研)のロゴマークの使用許可の取得を行った。 4.本研究の成果についてこれまでの成果を含めて学会発表を行った。また、IAJS Newsletterに論文を提出した(2018年4月に出版予定)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.公的機関の関係者や「日本の凧の会」支部のメンバーへのインタビューは、計画どおりに進んでいる。 2.2018年12月20‐21日にパリの国立美術史研究所(INHA)で開催する国際シンポジウム「和凧遊戯と美術とのはざまで」の準備作業も順調である。 3.成果物の出版のための凧の撮影等を、写真家清真美(キヨシ・マミ)氏とともに行い、順調に消化した。
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今後の研究の推進方策 |
1.引き続き、公的機関や補助金を受けて和凧に関する活動を行っている機関を訪問し、機関の関係者や「日本の凧の会」の支部メンバーのインタビュー、資料調査を行う。 2.国際シンポジウム「Cerfs-volants du Japon : a la croisee des arts/ 和凧遊戯と美術とのはざまで」を、2018年12月20‐21日に国立美術史研究所(INHA)において開催する。 3.本研究の成果について、学会発表を行い、論文を提出する。成果出版物にむけての準備も並行して行う。
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