研究課題/領域番号 |
17F17801
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研究機関 | 国際日本文化研究センター |
研究代表者 |
稲賀 繁美 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40203195)
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研究分担者 |
LALY CECILE 国際日本文化研究センター, 研究部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2017-11-10 – 2020-03-31
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キーワード | 凧 / 博物館 / 芸術化artification / 国家遺産化patrimonialisation / コレクション / 祭り |
研究実績の概要 |
1.公的機関や補助金を受けて活動を行っている機関の和凧に関する活動を明らかにするため、分担者ラリ・セシルが、次のとおり調査・インタビューを行った。①2018年6月5日-12日、新潟市において、「白根大凧合戦」および「しろね大凧と歴史の館」について調査を実施。しろね大凧と歴史の館関係者、白根大凧合戦役者組のメンバー、白根大凧合戦謙信組のメンバー、謙信組の糸の専門者、新潟市立大通小学校校長に面談を行った。 ②2019年2月23日-25日、埼玉県春日部市において、「大凧あげ祭り」について調査を実施。庄和大凧文化保存会、春日部市観光振興課で面談を行った。 ③2019年2月26日、東京都北区において、「王子稲荷神社凧市」について調査を実施。王子稲荷神社と装束稲荷神社の火伏凧の製作者に面談を行った。 2.2018年12月20日-21日、パリの美術史研究センター(INHA)において、国際シンポジウム「Cerfs-volants du Japon:a la croisee des arts/和凧遊戯と美術とのはざまで」を開催した。14名の発表者・モデレータの参加を得て、和凧の文化史的意義を国際的な視野から問いなおし、今後の国際的な学術的ネットワークの構築と、研究会および会議報告書の刊行にむけた実務会議を実施することができた。 3.本研究のこれまでの成果について、学会等で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.当初予定していた調査・インタビューは、計画どおりに進んでいる。 2.2018年12月の国際シンポジウム「和凧遊戯と美術とのはざまで」は、成功裏に終了した。
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今後の研究の推進方策 |
1.引き続き、分担者ラリ・セシルが、公的機関や補助金を受けて和凧に関する活動を行っている機関を訪問し、機関の関係者や「日本の凧の会」の支部メンバー等にインタビューを行い、資料調査を行う。今期は、愛媛県五十崎での調査を予定している。 2.本研究の成果について、学会発表を行い、論文を提出する。 3.成果出版物にむけての準備を並行して行う。
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