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2008 年度 実績報告書

国際的ビジネス紛争の法的解決の実効性を高めるための新たなフレームワークの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17GS0102
研究機関名古屋大学

研究代表者

河野 正憲  名古屋大学, 大学院・法学研究科, 特任教授 (00047739)

研究分担者 和田 肇  名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30158703)
キーワード国際ビジネス訴訟 / 比較法 / 法情報の共有 / 民事訴訟のハーモナイゼーション / 訴訟制度の歴史的研究 / 国際研究者交流 / 多国籍
研究概要

1.国際的民事手続法に関するシンポジウム国際的ビジネス紛争の法的解決を実効的なものにするための今日的な問題点を検討する国際シンポジウムを計画に沿って、ヨーロッパと日本で開催した。
(1)「保全処分手続の比較法的研究」平成20年10月10日、11日パドヴァ(イタリア)で開催迅速な権利救済を求めるための保全処分手続は各国でかなりその様相を異にしている。そこで、保全処分の一般的問題に続き最近のトピックス、裁判権や執行、仲裁との関係、訴訟手続の援助との関連など、保全処分を巡る問題について、アメリカ、イギリス、スペイン、ドイツ、イタリア、ギリシャ、フィンランド、ハンガリーそして日本からの報告をもとに活発な討論がなされた。特に、イギリスの国際的財産凍結命令(world wide freezing injunction)は、最近関心が高まっており、その構造と問題点が議論の焦点のひとつとなった。
(2)「国際倒産」平成21年3月7日、8日名古屋で開催。具体的なテーマは、国際倒産手続の国際裁判権、内国管財人と外国管財人との協同、倒産手続における担保の取扱い、外国倒産手続の承認と援助に関する問題であった。イギリス、スペイン、ドイツ、ギリシャ、フィンランド、ハンガリー、そして日本からの報告を基に活発な議論が展開された。
2.各国民事司法に関する基礎資料の収集・出版の準備作業各国の民事司法に関する資料の収集・出版の準備作業も進行中であり、既にフィンランド民事司法に関する著作の準備が完成に近づいている。近日中に出版される予定である。また、スペイン民事司法に関しても作業が進行中であり、2008年11月末にバレンシア大学で執筆グループと細部の打ち合わせを行い、また前記2度のシンポジウムに際しても全体会議を開催し検討を行った。スペインの他、イタリアグループも作業が急速に進行しており、5月には内部の会議を開催して最終的な調整を行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] UnSimposio Internazionale in Materia di civil enforcement2008

    • 著者名/発表者名
      Michele Angelo Lupoi
    • 雑誌名

      Rivista Trimestrale di Diritto e Procedura Civile 2

      ページ: 729-731

  • [雑誌論文] 労働紛争の特徴と解決システム2008

    • 著者名/発表者名
      和田肇
    • 雑誌名

      名古屋大学 法政論集 223

      ページ: 453-484

  • [雑誌論文] 紛争の構図と政治学的分析視角2008

    • 著者名/発表者名
      小野耕二
    • 雑誌名

      名古屋大学 法政論集 223

      ページ: 57-92

  • [備考]

    • URL

      http://www.law.nagoya-u.ac.jp/ncli/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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