研究課題
2台の単純なファブリ・ペロー型レーザーパルス蓄積共振器を使ったX線及びカンマ線生成実験を行った。レーザーコンプトン散乱方式によるガンマ線及びX線輝度は高いレベルにあるが、実用化するためには現状の1000倍以上にする必要がある。一方、従来のパルスレーザーをサブミクロンに絞込み、電子ビームと衝突させる実験を行い、3μmまで絞込むのに成功した。2009年の秋に1μm以下まで絞り込む実験を行う。生成ガンマ線及びX線の実用化を目指した新レーザー蓄積システムの基礎開発にも着手した。新しいレーザー増幅法やレーザー蓄積安定化法の検証を進めている。平成21年秋までに新しいレーザー増幅方式とレーザー蓄積安定化法の実証試験を行う。本学術創成研究の目的は高精度で安定にミクロンビームサイズを測定できるレーザーワイヤーモニターを実現することである。海外(特に英国、米国、フランス)からの研究者との共同開発レーザーワイヤー装置の電子ビームラインへの設置計画及び実験はほぼ順調に進んでいる。現在、1μmの電子ビームサイズ測定の実験を行い、1.3GeV, 1ミクロン電子ビームのプロファイルを精密に測定できるようにレーザーパルスの時間空間制御技術の開発を進めている。一方、フランスの研究所との協力により、4枚ミラーの共焦点型共振器実験を進めると同時に、我々独自の4枚ミラー3D光蓄積装置を開発している。次年度は本学術創成研究の最終年度になるので、秋には研究成果に関する検討会を開催して、内外の著名な研究者の評価を受けることになる。
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