研究課題
iPS細胞の樹立によって、全能性幹細胞を用いた再生医療は応用に向けて本格的に動き出した。本研究は、全能性幹細胞から立体的な形と機能をもつ器官を作れるように位置情報システムの理解を進めることを課題としている。具体的には、全能性幹細胞から脳を再生しているプラナリアを用いて、位置情報システムの分子機構を明らかにすることを行っている。本年度においては、プラナリアにおける、極性と位置情報システムの分子機構の解読に大きな前進が見られた。位置座標を作るには極性をつくり、その上で細かい位置を作る必要がある。極性については、Shh/WntシグナルがPtc/Fzを介してクロストークしながら極性を作っていること。その下流に、まだ未同定の頭部因子を介した位置情報システムがあり、nou-darakeファミリー遺伝子が細かく位置情報をモジュレーションしていることを明らかにできた。また、位置情報をつくるには、位置情報を提供する細胞の解明が不可欠であり、幹細胞と相互作用しながら位置情報を提供している候補細抱の絞り込みも行った。今後、微絨毛を形成する細胞に絞り込んで、位置情報をつくる細胞システムについても理解していく予定である。
すべて 2008 2007
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (7件)
Devolopment 134
ページ: 1679-1689
Developmental Neurobiology 67
ページ: 1059-1078
Develop. Growth Differ. 49
ページ: 383-394
Developmental Biology 306
ページ: 714-724
Neuroscience Research 59
ページ: 101-106
ページ: 571-581
Developmental Dynamics 236
ページ: 3436-3450