研究分担者 |
水津 光司 名古屋大学, 大学院工学研究科, 助教 (20342800)
石原 一 大阪府立大学, 大学院工学研究科, 教授 (60273611)
安食 博志 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 助教 (60283735)
中山 正昭 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 教授 (30172480)
溝口 幸司 大阪府立大学, 大学院理学系研究科, 教授 (10202342)
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研究概要 |
1.量子もつれ光子生成,検出用PPLNデバイスの開発(枝松,水津他) 800nm帯における3次のType-2擬似位相整合PPLN素子を作製し,高効率な光子対生成を確認するとともに,Type-2擬似位相整合を用いた非縮退偏光量子もつれ光子対の新たな生成方法を考案した(特許出願).また,通信波長帯から可視光帯へのアップコンバージョン用PPLNデバイスを作製し,高効率な変換を実証した. 2.多光子量子もつれ状態発生用光源の構築(枝松他) 本年度導入した高出力フェムト秒Ybレーザをポンプ光として利用し,多光子量子もつれ状態の高効率な発生のための光源を構築した. 3.半導体微小共振器試料の作製・評価(中山,溝口他) 多元真空蒸着法によるCuCl微小共振器の作製の作製方法を確立し,励起子ポラリトンのラビ分裂エネルギーを30meV〜100meVの範囲で制御できることを見出した。レーザーアブレーション/マグネトロンスパッタリング複合法によりZnO微小共振器の作製に成功し,励起子ポラリトンのラビ分裂エネルギー80meVを得た。 4.二励起子状態からの量子もつれ光子発生についての理論(石原,安食他) 励起子分子と共振器フォトンを強く結合させることでもつれ合い光子対生成効率を格段に向上する機構を明らかにし,ハイパーパラメトリック散乱による生成効率が低いIII-V族化合物系においてもナノ構造で十分な生成効率が得られることを示した。上述したCuCl共振器とのスペクトルを理論的に解析し、共振器-CuCl励起子結合系の形成を明らかにした。
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