研究実績の概要 |
研究目的 : 現在E-learningは、多くの大学・短大・専門学校で利用されているが、利用方法によっては、効果が非常に限定的になり、たとえば看護学などあまりコンピュータに慣れていない学生にとっては E-learningを利用して勉強することに「教師との直接交流がない」という理由から不安や抵抗を感じる場合すら報告されている(亀井、2005. 大久保、2005)。これは、一つのメディアに偏っていることと学生(特に留学生)のレベルが非常に幅があることが原因であり、様々なメディアを利用した個別対応が必要であることがわかってきた(小宮 研究課題番号20906038, 19906069)。そこで、右図にあるように、実図書、通常授業、Web、スマホアプリ、SNS、直接的な声掛けと、多くのチャネルを使い個別大砲が必要であり、それらの環境構築と検証を行うことが本研究の目的である。 研究方法 : これまで、Webと実図書を相補的に使うことによる有効性を検証・証明を行った(小宮 研究課題番号23907014)。当然のことであるが時間をかければ効果があがる。しかし、現場の教員の負担を増やすことなく現実的な教育システムを作る必要がある。そこで、今回はスマホアプリの制作にはiOS/Androidの両OSに対応できるMonacaシステムを利用し制作を行っている。また、Webとスマホアプリを前提とした教科書の執筆も行っており、来春には教科書・Web・スマホアプリ・実授業の連携システムを完成させ、4月からの新学期に適応した。さらに本研究では上図にもあるように、各チャネルの全体的・個別的学習に対する特徴を活かし、学生のレベルに応じてチャネルの利用割合を段階的に変化させ、統計的に処理することにより学習モデルを構築することできる。 研究成果 : 学会発表、本の出版をすることができた。また、現在準備中ではあるが、6月中に3本の論文を投稿予定であり、十分な成果をあげることができた。また、本研究で構築したeラーニングシステムを看護学に応用し、成果をあげることもできた。
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