本装置は、真空容器内の衛星モデルに衝突させる高速飛翔体の衝突速度計測を高精度かつ容易に行うことができる、安価で高精度な速度計測システムを試作することを目的とする。 現在は超高速ビデオカメラを用いて録画し、一コマあたりの飛翔距離から計算して速度を測定しているが、カメラは非常に高価であり、被弾による損傷を避けるために真空容器の外に設置するため、撮影条件により正確な速度が算出できない場合もある。 本研究ではレーザー光とワンチップマイコンを用いた安価な速度計測システムを試作し、真空容器内の高速飛翔体の速度を衛星モデル近傍で計測することで、これまでよりも高精度かつ容易に衝突速度を計測することが可能となる。 計測部にレーザー発光器と受光気を3組、100mm間隔で設置し飛翔体の通過を検出する。マイコンでは最初のセンサーの信号で10usごとにカウンターを回し、2個目3個目のセンサーの通過時間を測定する。センサー間隔から飛翔体の速度を計測し液晶上に表示する。 電源は乾電池から供給し手軽に単独での計測が可能とした。
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