研究課題/領域番号 |
17H00731
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
松本 健一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (70219492)
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研究分担者 |
門田 暁人 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (80311786)
中村 匡秀 神戸大学, システム情報学研究科, 准教授 (30324859)
森崎 修司 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (50423249)
角田 雅照 近畿大学, 理工学部, 講師 (60457140)
大平 雅雄 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (70379600)
玉田 春昭 京都産業大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (30457139)
戸田 航史 福岡工業大学, 情報工学部, 助教 (60589018)
伊原 彰紀 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (40638392)
畑 秀明 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (00713041)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ソフトウェア / スマートシティ / ボット / ブロックチェーン / オープンソースソフトウェア / ソーシャルコーディング / ソフトウェアエコシステム |
研究実績の概要 |
研究項目A:スマートシティ型ガバナンスフレームワークの開発 開発プロジェクトの進化モデルとして,プロジェクト成果物としてのAPIの価値をソフトウェア品質属性SQuaREと関連づける価値モデルを提案した.また,ソフトウェア開発におけるコミュニケーション履歴に基づき,活動内容を時系列でモデル化する手法を考案した.並行して,履歴データを用いた機械学習手法について検討した.更に,サービス(ボット)を整理するボットを提案し,単に情報を推薦するだけでなく,そのタイミングや推薦先をどのように決定するのかなど,ボットに求められる要件を整理した. 研究項目B:人-ボット型協調開発技術の開発 ボットと開発者との円滑な対話を実現するための鍵となるPoliteness(コミュニケーション上の配慮)について分析し,開発者の活動継続性とPolitenessとの関係を見出した.Hot/cold spotの箇所を特定することを目的とし,ソースコードから要求文書へのトレーサビリティを設計モデルにより推測できるか,既存ソフトウェアで試行した.更に,開発者名鑑ボットの作成の第一歩として, GitHub上の活動履歴を開発者ごとに整理し,開発者のプロファイリングを行う方法について検討し,90件のOSSプロジェクトへの適用実験を行った.加えて,開発者からの進化提案(特に条件分岐の変更を含む提案)に対して,過去の修正記録に基づいて修正案を提示するボットを試作した. 研究項目C:コミュニティ活性化技術の開発 OSS開発において寄付者に与えられるバッジを分析し,バッジ保持者へのシグナリング効果があることを統計的に確認した.また,ブロックチェーン上の仮想通貨交換のためのコントラクト群の実装を開始した.更に,コミュニティ活性化技術が技術者のリスク認識と信頼に与える影響を分析した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画段階において本年度に予定していた学会発表を予定通り執り行うことができたため.
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度に明確化した技術的シーズ・ニーズと,それに基づく要件定義,設計を経て,「ガバナンスフレームワークのマイクロサービス群」,「支援ボットリポジトリ」,及び,「コミュニティ通貨システムのDApps」等,自発的ソフトウェア進化を広く,かつ,安定的・持続的に加速するプラットフォームをプロトタイプ実装する.更に,プロトタイプを用いた適用実験を通じて,その妥当性,有効性を評価し,社会実装に向けた更なる技術改良の方向性を示す.
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