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2017 年度 実績報告書

パーソナルファブリケーション時代のための対話的実世界形状処理技術

研究課題

研究課題/領域番号 17H00752
研究機関東京大学

研究代表者

五十嵐 健夫  東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (80345123)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードヒューマンコンピュータインタラクション / コンピュータグラフィクス
研究実績の概要

本研究は、パーソナルファブリケーションのより一層の普及と高度化を実現するために必要な、誰にでも使える実世界形状処理技術を研究開発するものである。本研究の特色・独創的な点は、従来のCADやCGにおける純仮想世界での形状処理と異なり、3次元スキャンや3次元プリントといった現実世界とつながる部分に焦点を当て、それらに起因する物理的な制約を考慮した形状処理技術やインタラクティブな形状編集技術を開発していこうとする点にある。3次元スキャンについては、自動的なアルゴリズムの研究は多いが、必然的に発生する手作業での編集に関する研究が少なく、その部分の効率化を目指す。3次元プリントについても、サポート材の除去といった後工程での手作業を考慮し、その部分の効率化を目指す。

本年度は、主に3次元スキャンの研究を行った。特に、ぬいぐるみで使われているようなふさふさした生地のスキャン方法について研究開発を行った。まず、生地の撮影時にカメラの姿勢を取得できるような環境の構築を行った。また、得られた画像から学習してパターン認識を行う手法を実装して性能を評価した。さらに、コンピュータグラフィクスで合成した生地の画像をつかった認識についても検討を行った。コンピュータグラフィクスでの合成にあたっては、専門家の意見を聞きつつ、様々なパラメータ設定での生地の生成を行た。なお、現時点では、古典的なフィルターベースの認識手法を使用してるので、今後深層学習のような手法の適用を検討していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験環境の構築、ソフトウェアの開発、さまざまな手法のテストなどを
行っており、順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

今後は透明物体のスキャンに取り組んでいく予定である。
透明物体は、通常のステレオ視による手法などが使えないために
形状取得が困難である。本研究では、アクティブライティングの
手法を組み合わせることで、透明物体の3次元形状の復元に取り組む。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Retouch Transfer for 3D Printed Face Replica with Automatic Alignment2017

    • 著者名/発表者名
      Seung-Tak Noh, and Takeo Igarashi
    • 学会等名
      In Proceedings of the Computer Graphics International Conference (CGI '17). ACM, New York, NY, USA, Article 24, 6 pages. 2017
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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