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2021 年度 研究成果報告書

微量変異原評価を可能とする全ゲノム解読に基づく網羅的自然発生突然変異検出系の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H00789
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境影響評価
研究機関東海大学

研究代表者

権藤 洋一  東海大学, 医学部, 客員教授 (40225678)

研究分担者 木村 穣  東海大学, 総合医学研究所, 特任教授 (10146706)
福村 龍太郎  国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソースセンター, 開発研究員 (90392240)
牧野 茂  国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソースセンター, 開発研究員 (30462732)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード遺伝学 / 環境変異原 / ミュータジェネシス / ゲノム機能解析 / 実験分子進化学 / 全ゲノム解読 / 生物多様性
研究成果の概要

独自の完全遠縁交配と全ゲノム解読によって、マウスゲノムから高速鋭敏な変異検出系を確立した。これを、複数群並行して簡便に解析できる系へと発展させる。そのために兄妹交配法、拡張トリオ法など比較検討した。実際に異なる遺伝的背景における次世代影響や、低線量ガンマ線長期被ばくを検証した。その結果、発がん性が低い日本野生マウス由来近交系では自然変異率が20%減ずることを発見した。また、6マイクロGy/時の低線量では2年以上被ばくさせても妊性にはまったく影響がなく新たに誘発された変異をホモ接合とすることなく複数群簡便に長期常時被ばく交配を続けうる拡張遠縁交配法を確立した。

自由記述の分野

遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

残留放射線防護や放射線廃棄物の処理に留まらず、宇宙空間における活動がこれから進むなか、ごく低線量放射線長期被ばくの影響をはじめて科学的に明らかにする解析系確立の意義は大きい。また、1匹のマウスから10個を超える新たな変異を全ゲノムから検出でき、さらには発生初期の体細胞変異まで捉えることで、これまで不可能であった順向き実験分子進化学を実現した。変異は、進化と生物多様性の唯一の駆動源でありながら、一方で、変異は有害という前提で遺伝子疾患や環境変異原リスク評価指標に利用される20世紀以来のパラドックス解明にも貢献する。遺伝学、進化学から、医学、環境影響学まで波及効果の高い解析系を開発確立した。

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公開日: 2023-01-30  

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