研究課題/領域番号 |
17H00802
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
吉田 篤正 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 客員教授 (60174918)
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研究分担者 |
島崎 康弘 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20584270)
飛田 国人 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 准教授 (40465919)
安田 龍介 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50244661)
木下 進一 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70263209)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 日射反射率 / 低熱伝導率 / 木製外装 / 日射遮蔽 |
研究実績の概要 |
(1) 任意の指向性と近赤外域での高反射率を兼ね備えた塗膜の設計を目的として、塗膜内部の顔料粒子の非球形性が塗膜全体の反射指向性に与える影響について数値解析を行った。顔料粒子の形状や配向を変化させた場合、球形に見られないふく射特性を確認でき、長波長に比べ短波長の方が、変化が大きいということが確認できた。塗膜の分光日射反射特性を実験的に評価した。単層塗膜の反射性能と比較して、複合塗膜が可視光域を中心に顔料の比率に応じた日射反射性能を持つことがわかった。 (2) グラスファイバー芯材の真空断熱材を対象にその内部の伝熱現象をモデル化し、芯材の繊維径や繊維密度等のパラメータが内部の熱特性に与える影響について数値解析を行った。また、芯材内にカーボンブラック粒子を添加することでふく射輸送に与える影響について評価を行った。繊維芯材の真空断熱材において、断熱性能を上げるために粒子を添加することは有効であることが示唆された。 (3) 既存の建造物に木製外装を施した建物の断熱性能の検証を目的とし、長期間測定されたデータを取得した。各部材の表面温度、熱流束の測定結果から木製外装の断熱性が読み取ることができた。 (4) 夏季の屋外で被験者実験を行い、日傘による日射遮蔽が人体の生理応答に及ぼす影響を評価した。また、人体熱数値モデルを用いた数値解析からも日傘の効果について検証した。日傘使用により立位条件では深部温、皮膚温、発汗量、心拍数、温冷感に、歩行条件では発汗量に有意な差があることから日傘による熱ストレス軽減効果を確認できた。数値解析から日傘使用により歩行時の頭部深部温の低下が示唆された。上半身のみの遮蔽であっても全身を遮蔽した場合との差は小さく十分な熱負荷軽減効果が確認できた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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