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2020 年度 実績報告書

高大接続に資する多面的評価のためのタブレット端末を用いたCBTの総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17H00822
研究機関国立教育政策研究所

研究代表者

安野 史子  国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (00370081)

研究分担者 中川 正樹  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (10126295)
伊藤 仁一  椙山女学園大学, 教育学部, 教授 (20193493)
西村 圭一  東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (30549358)
根上 生也  横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 教授 (40164652)
中村 泰之  名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (70273208)
島田 康行  筑波大学, 人文社会系, 教授 (90206178)
西郡 大  佐賀大学, アドミッションセンター, 教授 (30542328)
木村 拓也  九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (40452304)
林 篤裕  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70189637)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード科学教育 / 高大接続 / 学力評価 / 学力測定 / CBT / 手書き認識入力
研究実績の概要

思考力・判断力・表現力を構成する諸能力に関する判定機能に焦点を当て,コンピュータの特性を活かした教科科目型の高大接続CBTの開発を行うものである。具体的には,数学は動的オブジェクトを用いた数学的活動を伴う問題,物理・化学はインターラクティブシミュレーションや実験映像による視覚的な判断を伴う問題等を含む問題の開発をするとともに,それらの作成環境の構築,受験者の解答方法(テキスト・数式入力法,画像保存入力法等)の構築を行っている。今年度は,以下1~5のことを主に行ってきた。
1. 問題開発のために,会合を班ごとに2,3カ月に1回程度開催し,問題開発を昨年度に引き続き行ってきた。
2.また,それにより測れる能力の整理を行った。数学は,数学の学習過程(問題発見・解決の過程)のイメージに沿って,物理・化学は, 資質・能力を育むために重視すべき学習過程のイメージに沿って整理をし,測れる能力の枠組みの検討を行った。
3.システム開発班では,2019年に実施したシステムのためのパイロット調査の結果を踏まえて,システムを改良した。選択肢式問題と短答式自由記述問題について,解答者がタブレットに解答入力しオンラインでデータを収集可能とし,短答式自由記述問題は,手書き文字(および数式)認識による入力手法を組み込んで,数行程度の解答入力が可能とした。また,電子冊子版(iBooks)から,学習管理システム(LMS)を利用したHTML化にも着手した。
4. 8月~11月に高等学校にてモニター調査を行う予定であったが,コロナ禍により延期状態となっている。
5. 学会等で積極的に成果を公表するとともに,国内外の雑誌に論文投稿もし,掲載されている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2019年にモニター調査を行って以降,コロナ禍により,2020年度,2021年度,2022年度の3年連続で,高等学校や大学での調査が困難な状況が続いている。

今後の研究の推進方策

新型コロナウィルスの感染拡大の影響で,モニター調査を計画することは難しく,令和4年度に先送りすることとなってしまっている。モニター調査に向けて,問題及びシステムの改良を引き続き行っていくとともに,測れる能力の枠組みの策定を行うとともに,問題開発の部分での研究成果を順次公表する。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] タブレット端末利用型CBTの開発とモニター調査による評価2021

    • 著者名/発表者名
      安野史子
    • 雑誌名

      大学入試研究ジャーナル

      巻: 31 ページ: 146-153

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ドイツの総合制学校におけるICTを活用した数学の授業実践からの示唆 --ヴォルテール総合制学校ポツダムの視察報告--2021

    • 著者名/発表者名
      安野史子,西村圭一, 浪川幸彦
    • 雑誌名

      日本数学教育学会誌『数学教育』

      巻: 103-5 ページ: 46-59

  • [雑誌論文] タブレット端末利用型CBTにおける解答入力方法の検討 --オンライン手書き数式認識の利用--2021

    • 著者名/発表者名
      安野史子
    • 雑誌名

      京都大学数理解析研究所 講究録

      巻: 2178 ページ: 21-30

  • [学会発表] オンラインLMSのための手書き入力CBTの設計と実装2022

    • 著者名/発表者名
      矢嶋 遼, 安野史子, 中川正樹, 清水郁子
    • 学会等名
      教育工学研究会 (ET)
  • [学会発表] タブレット端末利用型CBTによる時系列解答データログ分析の一考察2021

    • 著者名/発表者名
      安野史子
    • 学会等名
      令和3年度 全国大学入学者選抜研究連絡協議会
  • [学会発表] Development of Mathematics Items with Dynamic Objects for Computer-based Assessment Using Tablet PC2020

    • 著者名/発表者名
      Fumiko YASUNO, Keiichi Nishimura, Seiya Negami, Yukihiko Namikawa, Satoshi Takahashi, Shinya Itoh, Ryoken Sokei and Hiroaki Takahashi
    • 学会等名
      The 14th International Congress on Mathematical Education (ICME14)
    • 国際学会
  • [学会発表] タブレット端末利用型CBTの開発とモニター調査による評価2020

    • 著者名/発表者名
      安野史子
    • 学会等名
      令和2年度 全国大学入学者選抜研究連絡協議会
  • [学会発表] タブレット端末利用型CBTのシステムの開発と検討 -手書き文字・数式認識による解答入力を中心に-2020

    • 著者名/発表者名
      安野史子
    • 学会等名
      日本科学教育学会第44回年会
  • [学会発表] タブレット端末利用型CBT のための数学問題の開発 -選抜試験への実装可能性の検討-2020

    • 著者名/発表者名
      西村圭一, 安野史子, 根上生也, 高橋聡, 祖慶良謙, 高橋広明, 伊藤仁一, 浪川幸彦, 伊藤伸也
    • 学会等名
      日本科学教育学会第44回年会
  • [学会発表] タブレット端末利用型CBT のための物理問題の開発とモニター調査による評価2020

    • 著者名/発表者名
      中村泰之, 小林雅之, 岡本英治, 猿田祐嗣, 寺崎清光, 右近修治, 安田淳一郎, 安野史子
    • 学会等名
      日本科学教育学会第44回年会
  • [学会発表] タブレット端末利用型CBT のための化学問題の開発とモニター調査による評価2020

    • 著者名/発表者名
      松原静郎, 長谷川拓, 北野賢一, 岩城圭一, 松高和秀, 山下卓弥, 杉山礼, 林誠一,柳澤秀樹, 安野史子
    • 学会等名
      日本科学教育学会第44回年会

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公開日: 2022-12-28  

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