研究課題/領域番号 |
17H00873
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構徳島病院(臨床研究部) |
研究代表者 |
三ツ井 貴夫 独立行政法人国立病院機構徳島病院(臨床研究部), その他部局等, その他 (80294726)
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研究分担者 |
黒田 由紀子 独立行政法人国立病院機構徳島病院(臨床研究部), その他部局等, 研究員(移行) (70398014)
有井 敬治 独立行政法人国立病院機構徳島病院(臨床研究部), その他部局等, その他 (70644855)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | パーキンソン病 / 反復脊髄磁気刺激(rTMS) |
研究実績の概要 |
パーキンソン病は、特徴的な運動症状とともに多彩な非運動症状を呈する緩徐進行性の神経変性疾患であり、その有病者数は増加の一途にあり、その数は神経難病のなかでも突出している。同病患者は特に発症後の数年間は薬物療法が著効する。しかし進行期になると、様々な薬物の副作用や姿勢異常や平衡障害ならびに精神症状などの治療抵抗性の症状により、日常生活に介助を要するようになり、同病患者は早晩「寝たきり」生活を余儀なくされることになる。また他の神経難病、たとえば進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症および多系統萎縮症においては、有効性が確立されている薬物さえ存在しないのが現状である。 これまで我々はパーキンソン病含む神経難病に、新たな視点から独自の神経リハビリテーションを考案し、2009年4月より実施しており成果をあげている。パーキンソン病患者において、前傾姿勢はほぼ必発の症状である。強い姿勢異常は「腰曲がり」や「首下がり」と呼ばれ、これらの症状は治療抵抗性で、かつ進行性である。そのため患者は日常生活に著しい障害をきたし、転倒リスクの増大や活動性の低下とともに全般的な病状の悪化が助長される。神経リハビリを行う中で我々は、同患者に対し反復脊髄磁気刺激(rTSMS)を行い、「腰曲り」を含む姿勢異常が著明に改善することを見出した。さらにrTSMSを併用した神経リハビリテーションを4週間行った場合には、効果の持続が6か月間にわたり明らかに非併用群よりも良好であった。その機序としてrTSMSが神経可塑性を増強することで神経リハビリテーションンの効果を増強することが推定された。本研究ではrTSMS併用神経リハビリテーションが、パーキンソン病をはじめとした神経難病に対する治療法となりうるか否かを、症状・画像検査を含めて、EBMの観点から多角的に検討する。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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