研究課題/領域番号 |
17H00883
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
船曳 康子 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (80378744)
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研究分担者 |
近藤 英治 京都大学, 医学研究科, 准教授 (10544950)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 発達障害 / パーソナリティ |
研究成果の概要 |
本研究では、発達特性がその後の人格形成や行動様式にどのような影響を与えるのかを検討した。主な成果としては、まず、乳幼児期の発達障害児は、一般に使われる発達検査では本来の能力が見出されにくいことが示唆された。そして、児童思春期にはゲームやweb閲覧などの娯楽的なメディアへの没頭が目立ち、成人になるとその一部が精神症状を呈して臨床群となる。同程度の発達特性であっても、臨床群とならない人には特徴があり、特に女性においては、公平感や自己効力感が高いと他者からのみ評価されており、代償が働いていることが伺われた。さらに、これらの背景を脳機能計測を通して認知メカニズム的に分析した。
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自由記述の分野 |
発達行動学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発達障害児の特徴を早期に理解することは重要であるが、従来の発達検査ではそれらを見落としやすいために、視野を広げて能力を見出すような注意が必要である。また、没頭しやすい特徴は児童期のメディア依存に表れやすいことにも留意すべきである。成人期には、対処スキルを学ぶことにより適応していくことが伺われるが、他者からの評価は表面上の姿で本人は苦悩している場合があることにも留意し、等身大の理解をすることで、精神症状の発現を予防することが重要である。
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