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2020 年度 実績報告書

海外における平安文学及び多言語翻訳に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17H00912
研究機関大阪大学

研究代表者

伊藤 鉄也  大阪大学, 国際教育交流センター, 招へい教授 (10232456)

研究分担者 大谷 晋也  大阪大学, 国際教育交流センター, 准教授 (50294137)
谷口 裕久  大阪観光大学, 国際交流学部, 教授 (70288695)
佐久間 留理子  大阪観光大学, 観光学部, 教授 (60280658)
王 静  大阪観光大学, 観光学部, 准教授 (30758529)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード平安文学 / 多言語翻訳 / 日本文化 / 翻訳史 / データベース
研究実績の概要

本科研の最終年度となる本年度は、新型コロナウイルスの世界中への感染拡大に伴い、海外の研究情報と翻訳本を収集する活動と現地の大学及び国際交流基金とのコラボレーションとしての国際研究交流を意図した国際日本文学研究集会は、渡航が不可能であったためにまったくできなかった。そこで、海外の研究協力者及びインターネットを活用した情報収集とその整理により、現在の研究状況の把握と資料収集、そして多言語翻訳の進展を中心とする研究に切り替えた。
これにより、多彩な研究情報や資料のみならず、情報として伝わっていなかった多くの翻訳本を入手することができた。これらは、年度末に発行した報告書である『海外平安文学研究ジャーナル Vol.8』(ISSN番号 2188ー8035)で報告している。また、第14回「海外における平安文学」研究会を開催したことに加え、報告書として『海外平安文学研究ジャーナル《中国編2019》』を刊行した。
各国語訳『源氏物語』の訳し戻しは、世界41言語に翻訳された『源氏物語』の内、今年度はウクライナ語訳『源氏物語』と日本点字訳『十帖源氏』などを作成した。
海外調査と情報収集については、ベトナム、中国、ロシア、スペインにおける日本文学、日本語に関するデータの成果があった。また、平安文学の翻訳書籍の解題は、ロシア語とスペイン語を作成した。
本科研の研究成果を公開しているホームページ[海外平安文学情報](http://genjiito.org)は、順調に情報の更新ができた。翻訳史年表の統合と改訂がその大きな成果である。今後は、このホームページを情報公開の窓口として、これまでの研究成果を広く共有しながら本科研のテーマに関する資料と情報が行き交う拠点として育てる。このことは、NPO法人〈源氏物語電子資料館〉のバックアップを受ける中で追求し、深めていきたい。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

備考

平安文学に関する海外での研究情報や翻訳資料に関して、その総合的な調査収集の成果としての情報群を「海外における平安文学の受容研究」として公開するものである。多言語による平安文学の翻訳をテーマとする研究基盤の整備もおこなう。
各国における研究者や翻訳者などへの寄与を心掛けて取り組むことで、情報公開と発信基地の役割を担うものとなるように更新を重ねているところである。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 4件、 招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 『万葉集』のドイツ語訳について -1930 年代以降の翻訳を中心に-2021

    • 著者名/発表者名
      フィットレル・アーロン
    • 雑誌名

      平安文学研究ジャーナル

      巻: 8.0 ページ: 11頁~57頁

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 翻訳された「十二単」2021

    • 著者名/発表者名
      淺川槙子
    • 雑誌名

      平安文学研究ジャーナル

      巻: 8.0 ページ: 103頁~107頁

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ロシア語訳『源氏物語』初訳と改訳の比較考-移り詞・和歌・「もののあはれ」を中心に-2020

    • 著者名/発表者名
      土田久美子
    • 雑誌名

      平安文学研究ジャーナル

      巻: 7.0 ページ: 52頁~74頁

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 『更級日記』ハンガリー語訳注について2020

    • 著者名/発表者名
      フィットレル・アーロン
    • 雑誌名

      平安文学研究ジャーナル

      巻: 7.0 ページ: 75頁~99頁

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 『とりかへばや物語』の中国語訳の試み2020

    • 著者名/発表者名
      庄ショウ淳
    • 雑誌名

      平安文学研究ジャーナル

      巻: 7.0 ページ: 32頁~51頁

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 林文月訳『源氏物語』2020

    • 著者名/発表者名
      庄ショウ淳
    • 雑誌名

      平安文学研究ジャーナル

      巻: 中国編 ページ: 63頁~78頁

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 『源氏物語』以後の文学をどのように翻訳するか ─中古に受容された『源氏物語』─2020

    • 著者名/発表者名
      須藤圭
    • 雑誌名

      平安文学研究ジャーナル

      巻: 中国編 ページ: 21頁~42頁

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中世に受容された『源氏物語』2020

    • 著者名/発表者名
      小川陽子
    • 雑誌名

      平安文学研究ジャーナル

      巻: 中国編 ページ: 43頁~62頁

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] AIによる翻訳から古典文学の翻訳を考える-『十帖源氏』と『盛衰記繪抄』を例として-2020

    • 著者名/発表者名
      淺川槙子
    • 雑誌名

      平安文学研究ジャーナル

      巻: 7.0 ページ: 103頁~107頁

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 世界中で読み継がれる〈平安文学〉2020

    • 著者名/発表者名
      伊藤鉄也
    • 学会等名
      中日比較文学国際シンポジウムおよび2019年度広東外語外貿大学大学院生フォーラム
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 『源氏物語』以後の文学をどのように翻訳するか ─中古に受容された『源氏物語』─2020

    • 著者名/発表者名
      須藤圭
    • 学会等名
      中日比較文学国際シンポジウムおよび2019年度広東外語外貿大学大学院生フォーラム
    • 国際学会
  • [学会発表] 中世に受容された『源氏物語』2020

    • 著者名/発表者名
      小川陽子
    • 学会等名
      中日比較文学国際シンポジウムおよび2019年度広東外語外貿大学大学院生フォーラム
    • 国際学会
  • [学会発表] 林文月訳『源氏物語』2020

    • 著者名/発表者名
      庄ショウ淳
    • 学会等名
      中日比較文学国際シンポジウムおよび2019年度広東外語外貿大学大学院生フォーラム
    • 国際学会
  • [図書] 『もっと知りたい 池田亀鑑と「源氏物語」第4集』2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤鉄也
    • 総ページ数
      372
    • 出版者
      新典社
    • ISBN
      9784787960542
  • [備考] 海外平安文学情報

    • URL

      http://genjiito.org

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公開日: 2021-12-27  

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