研究課題/領域番号 |
17H00927
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
吉村 武彦 明治大学, 文学部, 名誉教授 (50011367)
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研究分担者 |
加藤 友康 明治大学, 研究・知財戦略機構, 研究推進員 (00114439)
中村 友一 明治大学, 文学部, 専任准教授 (00553356)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 墨書土器 / 刻書土器 / データベース / 出土文字史料 / 墨 |
研究実績の概要 |
日本墨書土器データベースの研究は、全国を網羅する都府県別のデータベース完成を最優先にした。直接的な墨書土器研究は、『交響する古代 Ⅹ』(第1日予稿集)と『古代学研究所紀要 29』において公刊した。 データは、東北地区の宮城・福島県、中部地区の新潟・愛知・三重県、近畿地区の京都・大阪府、滋賀・兵庫・和歌山県、中国地区の島根・岡山県、九州地区の大分県における墨書土器データベースを明治大学の日本古代学研究所のホームページで公開した。いずれも日本で最初の、検索可能な墨書土器データベースである。その結果、奈良県(都城以外)を除いて全国を網羅できたが、公開済みの都県のデータ拡充は不十分であった。墨書土器関係の文献目録は、2281点を数える。 データベースの検索には、外国からのアクセスも増加し、アメリカ・ドイツ・オランダ・スイス・チェコ・アイルランド・オーストラリア・フィリピン・アラブ首長国連邦・中国・韓国・台湾・香港の13の国と地域が記録されている。このように、漢字圏以外の欧米・アジアの研究者が利用できるシステムとして成長してきた。 墨書土器研究については、『交響する古代 Ⅹ』において、金在弘「韓国出土の古代墨書土器」が韓国の墨書土器を初めて集成した。また、古代土佐国の墨書土器研究(久家隆芳)、人面墨書土器の研究(山路直充)を報告した。『古代学研究所紀要 29』では、和歌と墨書土器の研究(犬飼隆)及び文献目録稿と地方公共団体へのアンケート調査の結果を発表した。679団体から回答があり(回答率69%)、きわめて関心が高かったことが判明した。本研究は、日本で唯一稼働している墨書土器データベースの検索システムとして機能している。今後は各地の現場担当者や研究者の要望に応えるシステムに取り組んでいきたい。なお、地域では高知県と千葉県市川市・我孫子市において墨書土器の釈読の支援を行った。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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備考 |
明治大学日本古代学研究所(http://www.isc.meiji.ac.jp/~meikodai/)のホームページのなかに墨書土器データベースの発信場所がある。
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