• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

渡海者のアイデンティティと領域国家:21世紀海域学の史学的展開

研究課題

研究課題/領域番号 17H00931
研究機関立教大学

研究代表者

上田 信  立教大学, 文学部, 教授 (90151802)

研究分担者 重松 伸司  追手門学院大学, 国際教養学部, 名誉教授 (20109242)
中里 成章  東京大学, 東洋文化研究所, 名誉教授 (30114581)
弘末 雅士  立教大学, 名誉教授, 名誉教授 (40208872)
山口 元樹  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (60732922)
渡辺 佳成  岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (80210962)
疇谷 憲洋  大分県立芸術文化短期大学, 国際総合学科, 教授 (80310944)
鈴木 英明  国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 准教授 (80626317)
赤嶺 淳  一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (90336701)
宮田 絵津子  和光大学, 表現学部, 非常勤講師 (70850080)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード渡海者 / アジア / ベンガル湾 / インド / 東南アジア / アルメニア人 / ドゥアルテ・ゴメス・ソリス / フェリペ・デ・ヘスス
研究実績の概要

新型コロナウイルス蔓延のため、予定していた海外調査、国内研究会などの実施が困難となった。研究代表・分担者がそれぞれのテーマについて研究を進めるとともに、研究成果の公表を行った。
上田は2018年度に実施したシンポジウム「アジアの海を渡る人々―16・17世紀」の編集作業を進め、共編著『アジアの海を渡る人々―一六・一七世紀の渡海者』を上梓した。さらに2019年度に実施したシンポジウム「アジアの海を渡る人々―18・19世紀」の成果報告書の刊行のために準備を進め、2021年にアジア地域研究所の機関誌『なじまぁ』特別号として刊行することができた。
重松はアルメニア人がベンガル湾を舞台とする<海の商人>に転身した状況について、現地資料によって考察した。中里はかねて英国図書館で収集してあった、インドに渡航した英国人等に関する史料の整理を行った。弘末は東西交易活動の要衝に位置した東南アジアの港市が、広域ネットワークを形成しつつ、地元の窓口になることを解明した。渡辺はベンガル湾北部海域おけるビルマを軸にする貿易構造について分析を加えた。疇谷は新キリスト教徒系ポルトガル商人ドゥアルテ・ゴメス・ソリスの著述を中心に研究を進めた。鈴木はジョージタウン大学カタル校主催のオンラインシンポジウムで本科研の成果にもとづき報告を行った。山口はこれまでに収集した文献資料の整理・分析を進め、20世紀前半のカイロにおける東南アジア出身の留学生の持っていたマレー世界への帰属意識について検討した。赤嶺はナマコ食文化・鯨肉食文化の研究を進めた。宮田はイタリアのフランシスコ会の文書館とスペインのイエズス会の文書館を訪れて調査を行うことが出来た。その結果、長崎二十六聖人の中で唯一のメキシコ人であった聖フェリペ・デ・ヘススの人生についての情報を得ることができた。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (9件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] A preliminary analysis of coastal minke whaling in Norway: Where did it come from, and where will it go?2021

    • 著者名/発表者名
      赤嶺淳
    • 雑誌名

      Senri Ethnographical Studies

      巻: 104 ページ: 53-71

  • [雑誌論文] Tastes for blubber: Diversity and locality of whale meat foodways in Japan2021

    • 著者名/発表者名
      赤嶺淳
    • 雑誌名

      Asian Education and Development Studies

      巻: 10-1 ページ: 105-114

  • [雑誌論文] イスラームの文字,マレーの文字2021

    • 著者名/発表者名
      山口 元樹
    • 雑誌名

      東南アジア研究

      巻: 58 ページ: 141~163

    • DOI

      10.20495/tak.58.2_141

  • [雑誌論文] ベンガル湾海域圏を歴史的に展望する2020

    • 著者名/発表者名
      重松伸司
    • 雑誌名

      現代インド・フォーラム

      巻: 50 ページ: 16-22

  • [雑誌論文] Introduction2020

    • 著者名/発表者名
      HIROSUE Masashi
    • 雑誌名

      Memoirs of the Research Department of the Toyo Bunko

      巻: 78 ページ: 1-3

    • DOI

      10.24739/00007481

  • [雑誌論文] インド洋海域世界――ヒトの移動が形作る歴史世界2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木英明
    • 雑誌名

      ビオストーリー

      巻: 36 ページ: 66-71

  • [雑誌論文] 移動に着目した新たな国家論の可能性へ2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木英明
    • 雑誌名

      史潮

      巻: 90 ページ: 67-78

  • [雑誌論文] 理性か、性か? ナマコ食文化の存続をにぎる壁2020

    • 著者名/発表者名
      赤嶺淳
    • 雑誌名

      地域研究

      巻: 20-1 ページ: 182-189

  • [雑誌論文] ノルウェーにおける沿岸小型捕鯨の歴史と変容――ミンククジラ肉のサプライチェーンを中心に2020

    • 著者名/発表者名
      赤嶺淳
    • 雑誌名

      北海道立北方民族博物館研究紀

      巻: 29 ページ: 1-30

  • [学会発表] インド洋海域世界のヒトの移動とアフリカ大陸東部のクマネズミ2022

    • 著者名/発表者名
      鈴木英明
    • 学会等名
      生き物文化誌学会
  • [学会発表] An Armenian Maritime Merchant in Kobe in Modern Period2020

    • 著者名/発表者名
      重松伸司
    • 学会等名
      AAS-in-Asia(Kobe)
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 新キリスト教徒系ポルトガル人献策家(アルビトリスタ)ドゥアルテ・ゴメス・ソリスの意見と企図2020

    • 著者名/発表者名
      疇谷憲洋
    • 学会等名
      スペイン史学会
  • [図書] 岩波講座世界歴史12 東アジアと東南アジアの近世 一五~一八世紀2022

    • 著者名/発表者名
      弘末雅士 (共編著)
    • 総ページ数
      307
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      9784000114226
  • [図書] アジアの海を渡る人々―一六・一七世紀の渡海者2021

    • 著者名/発表者名
      上田信 (共編著)
    • 総ページ数
      484
    • 出版者
      春風社
    • ISBN
      978-4-86110-729-0

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi