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2021 年度 研究成果報告書

渡海者のアイデンティティと領域国家:21世紀海域学の史学的展開

研究課題

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研究課題/領域番号 17H00931
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 アジア史・アフリカ史
研究機関立教大学

研究代表者

上田 信  立教大学, 文学部, 教授 (90151802)

研究分担者 重松 伸司  追手門学院大学, 国際教養学部, 名誉教授 (20109242)
中里 成章  東京大学, 東洋文化研究所, 名誉教授 (30114581)
弘末 雅士  立教大学, 名誉教授, 名誉教授 (40208872)
山口 元樹  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (60732922)
渡辺 佳成  岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (80210962)
疇谷 憲洋  大分県立芸術文化短期大学, 国際総合学科, 教授 (80310944)
鈴木 英明  国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 准教授 (80626317)
赤嶺 淳  一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (90336701)
宮田 絵津子  和光大学, 表現学部, 非常勤講師 (70850080)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード渡海者 / アイデンティティ / 領域国家 / 海域史 / 新キリスト教徒 / 倭寇 / 密貿易商人 / アルメニア人
研究成果の概要

本研究プロジェクトではアジア海域(インド洋・シナ海域・西太平洋)を舞台に、14世紀から19世紀にかけて往来した様々なヒトを取り上げ、送り出し側と受け入れ側の双方の領域国家との関係を解明した。具体的にはアジア海域で活動したポルトガルのコンベルソ(ユダヤ教からキリスト教に改宗した人々)、ディアスポラのなかで日本や東南アジアで活動したアルメニア人、郷里を離れてインドや中国に赴いたスコットランド人、中国・東南アジアと日本とのあいだで密貿易を展開した倭寇などの実態を明らかにした。さらに、メキシコのクエルナバカ教会壁画に描かれた長崎二十六聖人の図像を調査した。

自由記述の分野

アシア社会史

研究成果の学術的意義や社会的意義

近代的な海洋秩序が形成される以前のアジア海域では、宗教的・政治的な理由から郷里を離れた人々、あるいは密貿易や海賊など国家の統制から自由になろうとした人々が、渡海者として活動していた。従来の海域アジア史では、渡海者は送出し国・受け入れ国の側から、亡命者・棄民・移民などとマージナルな存在として位置づけらてきた。本研究では、彼らのアイデンティティに立ち返って考察する視点を確立し、渡海者の立場から彼らに生きられていた世界を明らかにすることができた。また、渡海者の足跡を訪ね、メキシコ・ポルトガル・オランダ・インド・東南アジアを訪問し、史跡を視察するとともに現地に残された史料・文献を収集した。

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公開日: 2023-01-30  

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