研究課題
本科研は、研究代表者である西井が東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所で行ってきた一連の共同研究の最新の研究成果の上に構想されたものである。西井は、人間とそれを取り巻く社会・自然空間を一体のものとして捉え(『社会空間の人類学』)、そうした場で生きられる時間に注目しながら(『時間の人類学』)、「情動」の概念を中軸に据えた民族誌(『情動のエスノグラフィ』)を追究してきた。本科研に参加した人類学者は、「存在論的転回」を視野に入れつつも、理論的・民族誌的土台をもとに、それぞれの独創的な考察によって新しい人類学を目指そうとしてきた者たちである。本科研はさらに、人類学者のみならず、理論生命科学、哲学、芸術学、認知心理学、霊長類学といった、他分野の第一線の研究者との活発な議論を行うという重要な特徴を持っている。特に理論生命科学の郡司ペギオ幸夫が近著『天然知能』(2019)で提示している「外部」(我々の存在、心や体の外側にあるもの)をめぐる議論は、生の現実をその潜在性から見ようとする本研究において、本質的な理論的貢献をなしている。このような共同研究の成果として、『アフェクトゥス-生の外側に触れる』を京都大学学術出版会から出版した。こうした分野を超えた協働的な学術的探究は、アフェクトを扱う国際的な研究潮流の中でも他に例をみない特徴となっている。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (40件) (うち国際共著 2件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件) 図書 (9件)
生態人類学は挑む SESSION-5 関わる・認める
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