• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

人類学的フィールドワークを通じた情動研究の新展開:危機を中心に

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17H00948
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関東京外国語大学

研究代表者

西井 凉子  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20262214)

研究分担者 吉田 ゆか子  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (00700931)
深澤 秀夫  東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (10183922)
箭内 匡  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20319924)
高木 光太郎  青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (30272488)
河合 香吏  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (50293585)
佐久間 寛  明治大学, 政治経済学部, 専任講師 (80726901)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード情動 / アフェクト / 能動的受動性 / 日常 / 危機
研究成果の概要

本研究は、理性に対置されてきた「情動」こそが人と人を結びつける社会性の根幹にあるという理論的な展望と、身体と感性を基盤として現場から問題をたちあげてきた人類学的な臨地調査の方法論とを接続することにより、情動生成のプロセスを実証的に解明することを目的とした。近年多発する災害・紛争・テロリズムといった危機的状況の只中でも人々は日常性を維持すべく共同的な生を営んでいる。本研究では、日常的な生活の局面を基盤とし、偶発的・受動的に巻き込まれたり、逆に能動的に統制される局面を多角的に考察することで、情動研究に新たな展開をもたらし、世界の見方を根源的なところから問い直し、生の現実の新たな側面を提示した。

自由記述の分野

文化人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

情動(affect)は、存在と関係を同時に捉えることを可能にする概念であり、本研究はそうした視点からどのような世界の新しい捉え方が浮上してくるのかを、様々な分野・テーマの検討を通して具体的に示したものであり、人文学・社会科学にとって大きな学術的意義を有する。また、新型コロナウイルス感染症の蔓延が我々の生活のあり方を瞬く間に一変させた状況からも、人間とそれをとりまく諸存在のあり方、つまり生きる世界のあり方の転換が必要とされており、本研究が提案しているラディカルな視点移動はこうした今日の社会的要請と深く響き合うものであるといえる。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi