研究実績の概要 |
2021年度の研究実績としては、査読論文4編(いずれも国際査読誌)、英語書籍(edited volume)1編、ブック・チャプター4編が出版されている。これらの多くが英語で出版されており、世界の政治学者に向けた貢献となっている。このほかに学会報告1件、資料として「日本の社会と政治に関する意識調査 (2019年)」コードブックとともにデータの公開を開始した。以上の他に公刊予定のブック・チャプターを2編執筆している。うち一編は後述する2021年衆議院総選挙における調査データを用いたものである。2021年10月31日実施の第49回衆議院議員総選挙において、インターネットを介した調査を選挙前と選挙後のパネル調査として実施した。このデータの公開に向けて現在作業を進めている。 これらの分析により、日本におけるポピュリズムの特徴とその世界的な位置づけが明確となっただけでなく、ポピュリズムの現れ方における制度効果の検出が可能となった。 研究代表者の山田はCSES Module 6のPlanning Committeeにおいて、3M(Macro, Micro, Meta) subcommitteeのchairとして、Module 6で収集するマクロ・データ、マイクロ・データ、メタ・データの設計を取りまとめた。このModule 6は2021年10月28,29日にオンラインで開催されたCSES Plenary Sessionにおいて、各国の協力者(それぞれの国でNational Election Studiesの調査を実施する研究者たち)の賛同を得、調査が開始される予定である。
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