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2017 年度 実績報告書

大規模継続家族調査による家族形成期の困難に関する実証的解明

研究課題

研究課題/領域番号 17H01006
研究機関上智大学

研究代表者

田渕 六郎  上智大学, 総合人間科学部, 教授 (20285076)

研究分担者 保田 時男  関西大学, 社会学部, 教授 (70388388)
筒井 淳也  立命館大学, 産業社会学部, 教授 (90321025)
稲葉 昭英  慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30213119)
松田 茂樹  中京大学, 現代社会学部, 教授 (00706799)
西村 純子  明星大学, 人文学部, 教授 (90350280)
吉田 崇  静岡大学, 人文社会科学部, 准教授 (80455774)
佐々木 尚之  大阪商業大学, 総合経営学部, 講師 (30534953)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード家族調査 / 家族形成 / 家族問題 / 少子化
研究実績の概要

次年度の調査(NFRJ18)実施に向けて、調査に関与する研究者の組織化と調査準備を進めた。研究者の組織化として、日本家族社会学会の学会員40名以上が加わる「NFRJ18研究会」を立ち上げ、「レビュー班」「モジュール班」「調査設計班」の3つの研究班に分かれてそれぞれの研究課題に取り組んだ。各研究班の運営と取りまとめは研究分担者が中心となって行った。
レビュー班においては、国際的水準での研究成果の発信を見据え、国際的視点での関心動向と最新のデータ分析技法に配意しつつ、「家族形成期の困難」に関する先行研究と問題の整理を行った。9月には日本家族社会学会大会において研究者間の研究討論を進めるとともに、11月には研究会メンバー多数が集まった会合を開催し、NFRJ18への反映を視野に入れながら、研究成果共有と調査実施に向けた論点の検討が行われた。これらを踏まえ年度末にかけて検討成果を取りまとめた。
モジュール班においては、過去3回の蓄積があるNFRJ調査項目のモジュール化(既存の調査項目を分類し標準的な調査項目群を整理する)が進められた。
調査設計班においては、サンプル設計と調査法を中心に実査の様々な可能性を検討した。具体的には、特定の年齢層を除外した設計、年齢層によってデータ収集法が異なる設計、郵送法と留め置き法の比較などが検討された。こうした検討を踏まえ、サンプル設計の検討資料とするためのプリテストを2月から3月にかけて実施した。プリテストの結果は次年度の初めに分析される予定である。
これら研究班での成果を踏まえ、研究会幹事メンバーにて次年度以降の実査の方向性について検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究者の組織化については日本家族社会学会全国家族調査委員会のメンバーを中心とする従前からの研究者連携が基盤に存在したため、順調に進展してきた。研究者グループでの分担関係も概ね予定した通りに進み、各研究班で期待された研究課題について研究計画で予定した水準の進捗が得られている。調査設計の検討に関わるプリテストも年度内に実施し、実査の方向性を決定するための基礎的知見を得ることができた。これら成果を踏まえて次年度の調査を実施する準備が一定程度整っていると判断できる。

今後の研究の推進方策

予算規模の縮小により当初の研究計画における実査のサンプルサイズやデータ収集法などについて過去のNFRJからの変更が生じざるを得なくなっているため、調査設計班を中心に実査のための様々な可能性を検討してきた。次年度の実査においてはこうした検討成果を踏まえて、研究目的の達成という観点に照らしてより妥当な方法での調査実施に向けて注力する。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 2000年代における現代日本家族の動態―NFRJの分析から―2018

    • 著者名/発表者名
      田渕六郎
    • 雑誌名

      家族社会学研究

      巻: 30(1) ページ: 印刷中

  • [雑誌論文] 夫の家事・育児遂行が妻の夫婦関係満足度に及ぼす文脈効果:末子年齢・妻就業および幼児期育児遂行に着目して2018

    • 著者名/発表者名
      吉田崇
    • 雑誌名

      SSJ Data Archive Research Paper Series(東京大学社会科学附属社会調査・データアーカイブ研究センター編『2017年度参加者公募型二次分析研究会 夫婦データを用いた、家計・就業・子育てに関する二次分析』)

      巻: 65 ページ: 75-88

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 回顧式家族調査NFRJ-16Rのねらいと経過2017

    • 著者名/発表者名
      保田時男
    • 雑誌名

      家族社会学研究

      巻: 29(2) ページ: 216-222

  • [雑誌論文] 働くこと、家庭をもつこと:生活環境の不安定化と保守化2017

    • 著者名/発表者名
      筒井淳也
    • 雑誌名

      都市計画

      巻: 66(3) ページ: 24-27

  • [雑誌論文] 家族構造と親子関係―母子世帯・ふたり親世帯の母親の子どもと過ごす時間の比較 ―2017

    • 著者名/発表者名
      西村純子
    • 雑誌名

      Webマガジン みらい

      巻: 2 ページ: web掲載のため該当せず

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 2000年代における現代日本家族の動態―NFRJの分析から―2017

    • 著者名/発表者名
      田渕六郎
    • 学会等名
      第27回日本家族社会学会大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 家族形成期の行動・意識の変化は回顧調査でどこまで把握できるか―郵送回顧調査NFRJ-16Rの結果概要―2017

    • 著者名/発表者名
      保田時男
    • 学会等名
      第27回日本家族社会学会大会
  • [学会発表] Persistent Gender Division of Labor in Japan: its Causes and a Prospect2017

    • 著者名/発表者名
      Junya Tsutsui
    • 学会等名
      Korean Sociological Association Annual Meeting
    • 国際学会
  • [学会発表] Divergence in women's employment in Korea and Japan: What shapes the different patterns around childbirth?2017

    • 著者名/発表者名
      Junko Nishimura & Hyunji Kwon
    • 学会等名
      29th SASE Annual Meeting
    • 国際学会
  • [学会発表] International Comparison of Youth Employment and Low Fertility2017

    • 著者名/発表者名
      松田茂樹
    • 学会等名
      日本人口学会大会
    • 国際学会
  • [学会発表] アジアで進行する少子化の特徴と背景要因についての理論的検討2017

    • 著者名/発表者名
      松田茂樹
    • 学会等名
      日本社会学会大会
  • [図書] 永田夏来・松木洋人編『入門 家族社会学』所収「社会階層と家族」2017

    • 著者名/発表者名
      吉田崇
    • 総ページ数
      17
    • 出版者
      新泉社
    • ISBN
      9784787717047

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公開日: 2018-12-17  

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