研究課題/領域番号 |
17H01062
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
光工学・光量子科学
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
粟辻 安浩 京都工芸繊維大学, 電気電子工学系, 教授 (80293984)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 画像工学 / 超高速科学 / 光伝播 / ホログラフィ / 高速度イメージング / 偏光 / フェムト秒技術 / 計測工学 |
研究成果の概要 |
本研究では,伝播する光を構成する複数の直線偏光成分が空間を伝播する様子を拡大像の動画として同時に記録・再生できる技術を創生した. まず,Light-in-flightホログラフィで得られる再生像の計算機シミュレータを開発し,拡大光学系の倍率が高くなると動画像記録可能な範囲が狭くなることを定量的に確認した. 次に,異なる媒質の境界面にフェムト秒パルス光がブリュースタ-角で入射する際に,そのパルス光を構成する複数の直線偏光が変化する様子を拡大像の動画として同時記録と観察を実証した.このように,微小領域を伝播するフェムト秒パルス光の偏光伝播の動画像記録・観察とその超高速現象観察への応用に成功した.
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自由記述の分野 |
光工学・光量子科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の最大の意義は,速過ぎて通常では決して見られない光の伝播ならびにその光を構成する直線偏光成分の動きの様子を拡大して動画像観察できることである.本研究では,フェムト秒という超高速かつ微小空間で繰り広げられる現象の物質の物理・化学的情報を含有し,しかも不可視情報である偏光が微小空間を伝播する様子の偏光全成分同時動画記録・観察する技術を世界で初めて実証・創出できた.本技術は光伝播の観察手段として利用できると同時に,超高速現象の観察や未だ解明されていない超高速現象のメカニズムの解明と理解,各種の超高速計測・評価への応用が期待される.
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