当グループで開発している宇宙論的流体コードGADGET3-Osakaに新たな物理モデルを導入して大規模構造形成シミュレーションを実行した。特に、星形成、超新星爆発フィードバック、ダストの形成/破壊などの新しいモデルを実装した。宇宙論的なlight coneデータを作成し、中性水素によるライマンアルファ吸収、銀河とHIの相関、パワースペクトル、バイアスなどの解析を行なった。銀河周辺のライマンアルファ吸収の度合いが大質量銀河の方が小質量銀河よりも強いことを見出し、超新星爆発フィードバックの影響が30%程度であることを定量的に評価した。またN体計算の結果にHIを効率よく分布させるモデルも開発した。
|