研究課題/領域番号 |
17H01121
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中村 哲 東北大学, 理学研究科, 教授 (50280722)
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研究分担者 |
金田 雅司 東北大学, 理学研究科, 助教 (00400226)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ハイパー核 / 電磁生成 / 電子ビーム / ストレンジネス / ハドロン |
研究成果の概要 |
米国ジェファーソン研究所(JLab)における高品質電子ビームを用いたラムダハイパー核精密分光実験を展開した。特に放射性物質である三重水素(トリチウム)標的を用いた原子番号ゼロの(電荷を持たない)ハイパー核であるΛnn系探索実験を国際共同実験として遂行し、データ解析を進め、生成断面積の上限値を得ることに成功した。 また、次世代ハイパー核分光実験にむけて、我々が国内で設計、製作しJLabに設置した高分解能K中間子検出器(HKS)と組み合わせて使用する電磁石系を製作し、次世代実験の準備が整った。
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自由記述の分野 |
原子核物理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
米国ジェファーソン研究所(JLab)で展開した軽いラムダハイパー核の電磁生成実験により、原子番号ゼロ(電荷を持たない)のハイパー核に関して、その生成断面積の上限値という重要な知見を得ることができた。この結果より、未だに十分理解されていないラムダー中性子間のバリオン力に関する情報が得られた。また、次世代ハイパー核実験に必要な電磁石系を製作し、ハイペロンパズル(重い中性子星の謎)解決に向けた次世代実験への扉を開いた。さらに、ドイツマインツ大学、東北大学電子光理学研究センターにおいても軽いハイパー核分光およびラムダー中性子間バリオン力に関する基礎研究を進めることができた。
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