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2021 年度 研究成果報告書

ヘテロ原子置換ポルフィリンの合成と励起状態制御による機能創出

研究課題

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研究課題/領域番号 17H01190
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 有機化学
研究機関名古屋大学

研究代表者

忍久保 洋  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (50281100)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードポルフィリン / ヘテロ原子 / 芳香族性 / 反芳香族性 / 光物性 / 励起状態 / π電子化合物 / 光線力学療法
研究成果の概要

機能性分子であるポルフィリンに対して、様々なヘテロ原子を導入し、新規ヘテロ原子置換ポルフィリンを合成することに成功した。さらに、これらが導入したヘテロ原子に応じて芳香族性や反芳香族性を示すことを明らかにした。さらに、光吸収や発光の波長だけでなく、励起状態の寿命をヘテロ原子によって制御した。とくに近赤外光を効率よく吸収するジアザポルフィリン誘導体は光線力学療法のための光増感剤として非常に有望であることが分かった。また、オキサポルフィリンコバルト錯体とヘム獲得タンパク質 HasAとを融合した人工ヘムタンパクが多剤耐性緑膿菌に対して抗菌活性を持つことを見いだした。

自由記述の分野

有機化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

機能性色素として多方面に応用されるポルフィリンに対してヘテロ原子を導入する方法を確立したことで、ポルフィリンの物性変調の手法を格段に拡大することができた。高性能な近赤外色素の開発につながる成果と言える。実際、窒素を導入したジアザポルフィリンが光線力学療法によるがん治療のための光増感剤として可能性をもつことを生物学的実験により示すことができた。

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公開日: 2023-01-30  

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