機能性分子であるポルフィリンに対して、様々なヘテロ原子を導入し、新規ヘテロ原子置換ポルフィリンを合成することに成功した。さらに、これらが導入したヘテロ原子に応じて芳香族性や反芳香族性を示すことを明らかにした。さらに、光吸収や発光の波長だけでなく、励起状態の寿命をヘテロ原子によって制御した。とくに近赤外光を効率よく吸収するジアザポルフィリン誘導体は光線力学療法のための光増感剤として非常に有望であることが分かった。また、オキサポルフィリンコバルト錯体とヘム獲得タンパク質 HasAとを融合した人工ヘムタンパクが多剤耐性緑膿菌に対して抗菌活性を持つことを見いだした。
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