研究課題
基盤研究(A)
プロトン移動結合スピン転移(proton-transfer coupled spin transition = PCST)を示す鉄錯体を開発する事に成功した。また、プロトン移動結合スピン転移のメカニズムを利用して、光誘起プロトン移動と光誘起プロトン移動状態のトラッピングを実現した。 これまで、プロトン移動結合電子移動を示す物質はいくつか報告されていたが、プロトン移動結合スピン転移を示す物質は報告されていない。本研究で開発した Fe(II)錯体は、熱および光誘起PCST挙動を示す最初の例である。
光化学
プロトン移動を温度、及び光により制御できる物質を開発した。プロトニクスデバイスにおけるプロトン制御分子としての応用が期待される。