研究課題
申請者は平成25-27年度の基盤研究(B)「高強度・形状記憶ソフト&ウェット材料の超高精度自由造形法の確立」において、3Dゲルプリンティング技術の確立とその応用可能性を示すことに成功し、その成果は3Dゲルプリンターの実用化や大学発ベンチャーの設立に至っている。本研究は、デジタル制御で高機能性3Dゲル材料の合成と構造物性解析の両方ができるシステムを試作し、機械学習によって造形する材料の成分や反応条件の最適化や新規機能性材料を自律的に探索するゲル材料研究ロボットの開発を目的とする。従来のコンビナトリアル・ケミストリーのアプローチを刷新し、デジタル活用でゲル研究の超加速化の可能性を探り、最終的には深層学習と材料研究の広範な融合を目指す。3Dプリンター分野での日本の遅れを挽回し一気に先頭に踊り出ることを目指す。2021年度は下記を実施した。(9) 【望む形・色・柔らかさ・滑らかさを探索する3Dゲルプリンターシステム「ゲルロボ2号」の構築】 これまでの研究成果として、3Dゲルを造形し、ゲルの透明/白色の制御、硬さ/柔らかさの制御、寸法精度や滑らかさの制御と、それらを評価し、次の造形に活かすことができる統合システムの要素技術の確立に成功した。これにより3Dプリンティングやデジタル設計を前提とするソフトマテリアルーゲルー研究の新手法が確立した。さらにこのシステムの有効性を確かめるために4Dプリンティングやソフトロボティクスに関する基礎研究に着手した。4Dプリンティングとは、3Dプリンターで造形したものが造形後に時間変化する現象に注目する研究分野である。本基盤研究の最終年度として、3Dゲルプリンターシステム「ゲルロボ2号」は4Dプリンティングやソフトロボティクスの研究が可能であることを検証した。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 4件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 5件、 招待講演 6件) 産業財産権 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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