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2020 年度 研究成果報告書

ノロウイルスの水環境中キャリアーとなる糖鎖分泌細菌の多様性と存在実態の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H01299
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 土木環境システム
研究機関東北大学

研究代表者

佐野 大輔  東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (80550368)

研究分担者 北島 正章  北海道大学, 工学研究院, 助教 (30777967)
片山 和彦  北里大学, 感染制御科学府, 教授 (60342903)
大村 達夫  東北大学, 工学研究科, 教授 (30111248)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードノロウイルス / 血液型決定抗原 / HBGA分泌細菌 / 水環境中動態
研究成果の概要

ノロウイルス感染症を制御するためには、ノロウイルスの生活環を十分に理解する必要がある。そのための鍵を握る存在として、代表者らは血液型決定抗原様物質を介してノロウイルスを特異的に捕捉する腸内細菌が存在することを見出した。本研究では、水環境中における血液型決定抗原分泌細菌の存在実態を解明することで、血液型決定抗原分泌細菌がノロウイルスの水環境中動態に与える影響を評価することを目的とした。環境水中から計63株の血液型決定抗原分泌細菌を単離し、血液型決定抗原分泌に関わる遺伝子の同定を行った。その結果、ガラストースの代謝に関連する遺伝子などがHBGA分泌関連遺伝子として同定された。

自由記述の分野

土木衛生工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、腸内細菌が有する特定の遺伝子がノロウイルス吸着特性を決定する血液型決定抗原分泌に大きく関わっていることが明らかとなった。血液型決定抗原分泌細菌は、ノロウイルスを物理的に捕捉することで太陽光や消毒などの外的な不活化要因からノロウイルスを守っているものと考えられる。本研究で同定したgalU遺伝子等の血液型決定抗原分泌関連遺伝子をマーカーとして用いることで、水環境や水処理過程における血液型決定抗原分泌細菌の量を把握することができれば、水環境中での自然死滅速度や水処理過程における消毒効率を予測することが可能となり、より安全な水利用を実現することが可能であると考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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