研究課題
本年度は、以下の結果を得た。南鳥島EEZのレアアース泥の全層準について、イクチオリス層序年代およびOs同位体層序年代の測定を行い、形成年代を決定した。これにより、これまでに明らかとなっていた第一高濃度レアアース泥層(レアアースピーク)の年代に加えて、第二・第三レアアースピークについての年代も明らかになった。これにより、南鳥島海域におけるレアアース泥の形成史の全容が明らかとなった。また、同じく南鳥島EEZのマンガンノジュール試料についても、EEZ全域をカバーするように試料を選定し、これらの試料について引き続き1mmの層厚で連続的にOs同位体比分析を行い、形成年代を決定した。その結果、南鳥島EEZ全域で共通してノジュールの形成開始が始新世に遡る事、および中新世にかなり長期間に渡って成長を停止していた事(ハイエイタス)が明らかとなった。さらに、南鳥島EEZのレアアース泥とマンガンノジュールについて形成年代が解明されたことで、両者の関連も明らかとなった。南鳥島のレアアース泥は、昨年度までに実施した研究によって第一レアアースピークの直下に大規模なハイエイタスがあることが明らかとなっており、今年度の年代決定によってその年代が確定した。この第一レアアースピークに関連したハイエイタスの発生年代は、マンガンノジュールの形成開始年代と一致していることが明らかとなった。このことは、レアアースピーク/ハイエイタスの形成とマンガンノジュールの形成開始に共通した原因が存在していることを示している。これについては、現在結果の公表に向けて準備をしているところである。また最終年度である本年度は、成果の公表にも力を入れ、得られた成果の国際・国内学会での発表および国際誌への投稿を複数行った。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 1件)
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