研究課題
①Rif1とG4の相互作用による複製タイミングドメイン形成メカニズム解明:1)昨年度樹立したRif1欠損株、Rif1C末欠損株を用いて、C末変異により複製タイミングがRif1欠失株と同様にゲノムワイドに変化することを示した。2)ヒト大腸癌由来細胞株HCT116におけるRif1の変異により、染色体特異的な複製タイミングへの効果が観察された。一般に平均複製タイミングの遅い染色体の複製タイミングがRif1の欠損により大きく変化した。3) Rif1のC末領域の変異によりRif1の核膜からの乖離が観察された。4) Rif1の天然タンパク質領域IDPの欠損株を樹立した。5) 動物細胞の全長Rif1、或いはIDPを除去したRif1NCポリペプチドを動物細胞で発現し精製した。②G4に依存する複製開始のメカニズムの解明:1) Plasmidを用いてRNaseH変異体で特異的に観察されるplasmid複製を発見した。2) この複製はin vitroでも再現でき、転写に完全に依存する。3) 鋳型の解析から、pBR322 plasmid複製と同様に、G-tractsに依存することからG4構造の関与が示唆された。③G4の細胞内動態の解析と新規機能の発見:1) G4のloop構造のS1 nucleaseへの感受性を利用した、細胞内G4検出技法を確立した。2) 分裂酵母ゲノム上のRNA-DNA hybrid形成部位をRNaseHD145Nプローブを用いて、ChIP-seqにより決定した。多くの部位がTy transposon部位或いはtRNA遺伝子領域に検出された。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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